
タントに自転車を積みたいと考えている方にとって、「どうやって乗せるのか」「どのくらいのサイズまで対応できるのか」は非常に気になるポイントです。特に、自転車の乗せ方や積み方で検索される方の多くは、26インチや27インチといった一般的なサイズの自転車を、安全にスムーズに積む方法を知りたいと考えているのではないでしょうか。
本記事では、旧型タントの自転車の積載事情から、新型タントやタントカスタム、さらにはアウトドア志向のファンクロスにも積めるかどうかまで、幅広い年式・モデルに対応した積み方のコツをご紹介します。また、ロードバイクや2台積載する場合の工夫、固定に使う便利なアイテム、車内に積めないときのためのキャリア選びも網羅。ロングスライドシートを活かした積載テクニックや、軽自動車ならではの限られたスペースを最大限に活かす方法も解説します。
加えて、実際の積載方法を確認できる動画の活用や、車内に積める荷物の長さ、自転車は何インチまで対応可能かといった実用的な情報もカバーしています。二代目を含む旧型車両にも対応していますので、初めての方でも安心してご覧いただけます。
この記事を読むことで、タントの魅力を活かした賢い自転車の運搬方法が分かり、安全かつ快適にお出かけできるようになります。
タントの自転車の乗せ方や積み方は?旧型にも乗せられるのか?

- タントに自転車は乗せられるのか?
- 26インチの自転車は積めるのか
- 27インチの積み方のコツ
- 積める長さはどれくらい?
- ロングスライドシートの活用法
- 軽自動車への積み方の基本と運搬の相性
- タントファンクロスには積めるのか
- タントカスタムへの積み方の特徴
- 新型タントの自転車の積載性とは
- タントのスペックを紹介
タントに自転車は乗せられるのか?

タントには自転車を乗せることが可能です。特に後部座席を倒すことで広い荷室空間が確保できるため、26インチや27インチといった一般的なサイズの自転車でも対応しやすくなっています。
まず、タントの特徴として室内高が非常に高く、スライドドアも搭載されているため、自転車の積み下ろしがスムーズに行えます。荷室の床も比較的フラットで段差が少なく、自転車を寝かせたり斜めに配置する積み方がしやすい構造になっています。
例えば、ママチャリのような26インチの一般的な自転車であれば、前輪を少しハンドル側に切ったりサドルを下げたりする工夫をすることで、後部座席を一部倒すだけでも積載が可能です。また、スポーツタイプの自転車であれば前輪を外すだけでよりコンパクトに積み込めます。
ただし注意点として、車内に自転車を積む際は自転車の油分やタイヤの汚れがシートや内装に付かないよう、毛布やレジャーシートなどを敷いてから積むことをおすすめします。また、積んだ後はしっかりと固定をしないと、急ブレーキやカーブで自転車が動いて危険です。
このように、タントは軽自動車の中でも室内空間が広く、自転車を積む用途にも適しています。ただ積載の方法によっては運転席や助手席のスペースが狭くなることもあるため、自転車のサイズやシートアレンジには事前の確認が必要です。
26インチの自転車は積めるのか

タントには、26インチの自転車を積むことが可能です。これはタントの特徴である広い室内空間とシートアレンジの柔軟性が大きく影響しています。
まず26インチの自転車は、いわゆるママチャリや通学用自転車に多いサイズです。このサイズは全長が約170cmほどあるため、軽自動車で積載するにはスペースの確保が重要です。タントの場合、後部座席を倒すことで大きな荷室を作ることができ、うまく斜めに自転車を配置すれば前輪を外さなくても乗せられるケースもあります。
実際には、以下のような手順で積み込みを行うとスムーズです。
- 後部座席の背もたれを倒す
- 自転車のサドルをできる限り低くする
- ハンドルをやや内側に切って斜めに配置する
- 必要に応じて前輪を外して車内に収める
このとき、車内の天井の高さにも注目してみてください。タントは室内高が1,350mm前後あり、自転車のハンドルが天井にぶつかりにくいのが利点です。これにより自転車を斜めに傾けることで空間を効率よく使うことができます。
一方で注意点もあります。自転車を積む際にハンドルやペダルが内装にぶつかって傷をつける可能性があるため、保護用のシートや毛布を活用しましょう。また、完全にフルフラットにすると前席の足元が狭くなるため、運転姿勢に支障が出る場合もあります。
このように工夫すれば、26インチの自転車でもタントに積載することは十分に可能です。ただし、一度自分の車で実際のサイズ感を確認することをおすすめします。
27インチの積み方のコツ

27インチの自転車は、一般的なシティサイクルやスポーツタイプに多いサイズであり、タントに積み込む際には少し工夫が必要です。自転車の全長が180cm前後になるため、ただ車内に入れるだけでは収まりきらないケースもあります。
こうしたサイズの自転車をタントに積む際のコツは、「角度」と「分解」を上手く使うことです。
まず、自転車をそのまま積むのではなく、前輪を外すことで全長を大幅に縮めることができます。ロードバイクやクロスバイクであれば、クイックリリース式の前輪なら工具不要で簡単に外せるものも多くあります。
次に重要なのが斜めに積む角度の取り方です。タントは後部座席を倒すと広い荷室ができますが、27インチクラスを真っ直ぐに入れるのは難しいため、斜めにすることで空間を有効活用します。自転車のフレームを助手席側に傾けて、前輪を運転席後方の足元スペースに落とし込むようにすると安定しやすくなります。
さらに、自転車の高さに注意することもポイントです。ハンドルが高い位置にある場合、天井に干渉するおそれがあります。この場合はサドルとハンドルの高さを調整する、あるいはハンドルを90度回転させて省スペース化する方法が有効です。
積み込みの際には布や毛布を敷いて内装を保護することも忘れないようにしましょう。また、車内で自転車が動かないようにラッシングベルトなどで固定しておくと、走行中の揺れによるトラブルを防げます。
このように27インチの自転車も、前輪の取り外しと角度の工夫次第でタントに積むことが可能です。ただし車種の年式やグレードによって内寸は異なるため、実車での事前確認がおすすめです。
積める長さはどれくらい?

タントに積める最大の長さは、シートアレンジによって大きく変わりますが、おおよそ170cm〜190cm程度の荷物であれば積載が可能です。これは、後部座席を倒したときにできる荷室の長さによるもので、荷物の形状や積み方によってはさらに余裕が生まれます。
具体的には、後席を前に倒してフルフラットにすることで、助手席の背もたれからリアハッチまでの距離がおよそ190cm前後になります。この長さがあれば、前輪を外したロードバイクやクロスバイク、または斜めに配置したママチャリも収納できます。
ただし、注意すべき点があります。まず、フルフラットにすると運転席の位置が前にスライドされ、ドライバーの足元が狭くなる場合があります。特に身長が高い人には窮屈に感じられるかもしれません。
また、積む荷物が自転車のように高さや幅もある場合、実際の「有効積載スペース」は長さだけではなく、幅や高さも考慮する必要があります。例えばハンドルやペダルが内装に干渉することもあるため、事前に内寸を測っておくと安心です。
このように、タントは軽自動車の中でも特に広い荷室を持ち、工夫次第で長さのある荷物も積載できます。ただ、積む物の種類や形状によって積み方に差が出るため、自転車などの大きな荷物を想定している場合は一度シートアレンジを試してみることをおすすめします。
ロングスライドシートの活用法

タントの「ロングスライドシート」は、運転席を後方へ大きくスライドさせることができる便利な機能です。この機能は、単なる乗り降りのしやすさだけでなく、自転車など大きな荷物の積み込み時にも役立ちます。
まず、ロングスライドシートを活用することで得られる最大のメリットは、運転席を前後に大きく移動できるため、荷室空間を柔軟に調整できることです。後部座席を倒して荷室を確保した際に、必要に応じて運転席のポジションも調整することで、自転車のように長さのある荷物をスムーズに収めることができます。
特に、前輪を外したロードバイクや27インチのシティサイクルなどは、運転席を少し前に出し、助手席後ろの空間を活用することで斜めに積み込む方法が有効です。このとき、ロングスライドシートがあることで細かい調整が可能となり、無理な力を加えずに自転車を車内へ入れられます。
さらに、タントのロングスライドシートは、後席のチャイルドシートに乗せたお子さんの世話を運転席側から行えるよう設計されています。この特性は、自転車積載時にも応用可能です。例えば、運転席から車内を移動して荷室側に手を伸ばすことで、自転車の位置調整や固定を車外に出ずに行うこともできます。
ただし注意点として、シートを大きく前にスライドさせすぎると、運転時に足元が狭くなり疲れやすくなる可能性があります。自転車を積んだ後のシート位置は、安全運転に支障が出ないように調整することが重要です。
このように、ロングスライドシートはタントの利便性を高める装備であり、自転車などの大きな荷物を積む際にも活用の幅が広がります。荷室とシートの連携を意識すれば、よりスムーズな積載が実現できます。
軽自動車への積み方の基本と運搬の相性

軽自動車に自転車を積む場合、まず押さえておきたいのが「車内の高さと荷室の使い方」です。軽自動車は室内空間が縦に広く設計されているモデルが多く、工夫すれば26〜28インチクラスの自転車でも問題なく積み込むことができます。
積み方の基本は、大きく分けて「前輪を外す」「シートを倒す」「汚れ対策をする」の3ステップです。前輪を外すことで自転車の全長が短くなり、荷室内で斜めに配置する余裕が生まれます。特にハンドル幅が広いマウンテンバイクやクロスバイクでは、この方法が効果的です。
次にシートの使い方ですが、多くの軽自動車では後部座席をフラットにできるようになっています。この機能を使えば、フロントからリアまで自転車を通すだけの長さを確保することができます。また、自転車の固定にはラッシングベルトやクッション材を活用し、走行中の揺れによる傷を防ぎましょう。
一方で、軽自動車の運搬能力には限界があります。自転車1台であれば比較的余裕がありますが、2台積む場合や乗車人数が増えると車内のスペースが厳しくなることも少なくありません。また、荷重バランスが崩れると運転に影響を及ぼす可能性があるため、バイクの配置には注意が必要です。
運搬の相性という点では、軽自動車は燃費も良く、狭い道もスムーズに走れるため「自転車+クルマ」の組み合わせとして非常にコスパが高いと言えるでしょう。ただし、積載方法を誤ると安全性が損なわれるため、無理な詰め込みは避け、状況に応じてサイクルキャリアの導入も検討すべきです。
このように、軽自動車と自転車の運搬は相性が良いものの、正しい積み方や固定方法を理解しておくことが安全・快適なドライブの第一歩になります。
タントファンクロスには積めるのか

タントファンクロスは、アウトドア向けの装備やデザインを採用した特別仕様車ですが、自転車の積載にも適した構造になっています。特に荷室の高さと後部座席の可動性に優れており、日常の街乗りからレジャーまで幅広く活用できる軽自動車です。
荷室に自転車を積む際は、後部座席を倒してスペースを確保することが基本となります。タントファンクロスも通常のタントと同様に、左右の座席を個別に倒せる設計となっており、片方だけを倒して自転車を斜めに積むことも可能です。
特に注目したいのが、床面がフラットに近く、タイヤやチェーンが接地しやすい設計である点です。これにより、自転車のバランスを取りやすくなり、固定の際にもラッシングベルトやクッション材を使いやすくなっています。マウンテンバイクやクロスバイクであれば、前輪を外せば積載は十分可能です。
ただし、28インチの大きな自転車を積む場合や2台積みを検討する際には、やや工夫が必要です。助手席を前にスライドさせる、もしくはミラクルオープンドアを活用して斜めに積み込むなどの調整を行うことで、積載スペースを最大限に活かすことができます。
さらにタントファンクロスは、アウトドア仕様ということもあり、シート素材や床面に汚れに強い加工がされているモデルもあります。これにより、泥や水で汚れた自転車でも気兼ねなく積み込めるのは、アクティブな使い方を考えている人には嬉しいポイントです。
まとめると、タントファンクロスはその構造上、1台の自転車であれば問題なく積載可能です。複数台を積むにはサイズや形状に応じた工夫が必要ですが、シートアレンジの自由度や防汚性の高さは、自転車を積む軽自動車として十分な魅力を備えています。
タントカスタムへの積み方の特徴

タントカスタムは、通常のタントと比べてデザイン性や装備が強化されたモデルですが、自転車の積み方においても扱いやすさが際立っています。特に積載性に影響するポイントは、室内空間の広さと後席シートの可動性です。
まず、タントカスタムにはフルフラットになるリアシートが備わっており、自転車を斜めに積んだり、前輪を外して水平に載せたりといった柔軟な積み方が可能です。また、助手席側の「ミラクルオープンドア」は、ドアピラーがない設計になっており、自転車の積み降ろしが格段にしやすくなっています。
このように車体側面からも積載ができる構造は、特に狭い駐車場や住宅街での取り扱いにおいて、使い勝手の良さを感じられる部分です。車内の天井高も十分あり、ハンドルの高いクロスバイクや27インチのシティサイクルでも、縦に傾けずに積載しやすい点も評価できます。
注意点としては、運転席と助手席を前に出しすぎると、長距離運転での疲労が増すことです。実際にシートを前方へスライドさせないとフルフラットにならないため、ドライビングポジションを確保しつつ、どの程度の自転車が積めるかは事前にチェックしておくと安心です。
また、積載時にはシートの汚れ防止のため、古シーツや防水シートなどを活用するのも効果的です。チェーンやタイヤの油分が内装に付着するのを防ぎ、メンテナンスの手間も減らせます。
このように、タントカスタムは機能性と実用性のバランスが取れたモデルであり、1台〜2台の自転車を積む用途にも十分対応可能な軽自動車です。積み方の工夫次第で、スポーツバイクから一般的なシティサイクルまで柔軟に対応できるのが特徴です。
新型タントの自転車の積載性とは

新型タントは、従来モデルよりも室内空間の使い勝手がさらに向上しており、自転車の積載においても高い柔軟性を発揮します。特に注目すべきは、助手席側のセンターピラーレス構造と「ミラクルオープンドア」の採用です。これにより、大きな荷物や長尺物の積み下ろしが格段に楽になりました。
さらに、「運転席ロングスライドシート」の機能を活かすことで、乗車時の移動や積載時のスペース調整がスムーズに行えます。この構造によって、車内の動線が確保され、小さなお子さんがいる家庭や買い物帰りにも便利に使える仕様となっています。
実際の積載例では、27インチクラスの自転車も前輪を外さずそのまま載せられるケースがありました。ただし、積載方法によっては後部座席を片側のみ倒す必要があるため、2人以上で乗車する際はレイアウトに工夫が求められます。
注意点として、背の高い自転車やハンドル幅の広いタイプは、シートや内装に接触しやすくなります。あらかじめ養生シートや布類を敷いておくと、車内の傷や汚れを防げて安心です。
このように、新型タントは軽自動車でありながらも、大きな自転車を積載しやすい設計になっています。積載スタイルを柔軟に変えられる点で、日常使いはもちろん、趣味やアウトドア用途でも頼れる1台です。
タントのスペックを紹介

以下にタントの主なスペックを表にしています。
世代 | 年式 | 車名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費(JC08/WLTC) | サイズ(全長×全幅×全高 mm) | タイヤサイズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 2003年〜2007年 | ダイハツ タント | ABA-L350S / L360S | 660cc | 5 | 4AT / CVT | 2WD / 4WD | 4 | 約18.6km/L(10・15) | 3,395×1,475×1,720 | 145/80R13 |
二代目 | 2007年〜2013年 | ダイハツ タント | DBA-L375S / L385S | 660cc | 5 | CVT / 4AT | 2WD / 4WD | 4 | 約20.5km/L(JC08) | 3,395×1,475×1,750 | 145/80R13 |
三代目 | 2013年〜2019年 | ダイハツ タント | DBA-LA600S / LA610S | 660cc | 5 | CVT | 2WD / 4WD | 4 | 約26.0km/L(JC08) | 3,395×1,475×1,750 | 145/80R13〜155/65R14 |
四代目 | 2019年〜 | ダイハツ タント | 6BA-LA650S / LA660S | 660cc | 5 | CVT | 2WD / 4WD | 4 | 約21.2km/L(WLTC) | 3,395×1,475×1,755 | 145/80R13〜155/65R14 |
四代目 | 2019年〜 | ダイハツ タントカスタム | 5BA-LA650S / LA660S | 660cc / ターボ | 5 | CVT | 2WD / 4WD | 4 | 約20.0〜21.2km/L(WLTC) | 3,395×1,475×1,755 | 165/55R15 |
四代目 派生 | 2022年〜 | ダイハツ タントファンクロス | 5BA-LA650S / LA660S | 660cc / ターボ | 5 | CVT | 2WD / 4WD | 4 | 約19.6〜20.2km/L(WLTC) | 3,395×1,475×1,780 | 165/60R15 |
DAIHATSU公式サイトなどから引用
タントの自転車の乗せ方や積み方は?旧型についても解説

- 自転車の積み方を動画で学ぶ
- 固定に必要な道具
- キャリアの選び方
- ロードバイクの積載方法
- 2台積むための工夫
- 二代目タントに自転車を積む注意点
- 何インチまで対応?
- 旧型タントの自転車を積む裏ワザ
自転車の積み方を動画で学ぶ
群馬ダイハツ自動車公式チャンネルより引用
タントに自転車を積む方法を視覚的に理解したい場合、動画コンテンツを活用するのが非常に有効です。実際の車内レイアウトや自転車の動かし方、座席の倒し方などがリアルに確認できるため、初めて積載を行う人にも安心感があります。
たとえば、後部座席の背もたれだけを倒す方法や、前輪を車内のフロアスペースに落とし込むテクニックなど、文章だけでは伝わりにくい細かな動作も動画であれば一目で把握できます。また、ドアの開閉角度や自転車の向きの調整など、実際にやってみないと気づかないポイントも映像を通じて学ぶことができます。
加えて、YouTubeなどで公開されている動画の中には、旧型タントやロングスライドシートを搭載していないモデルでの積載例もあるため、自分の車両に近い条件の動画を選ぶことで、より実用的なヒントが得られます。
ただし注意したいのは、動画の情報が古い場合や、カスタマイズされた装備を前提としていることもある点です。そのため、動画を参考にする際は、説明欄やコメント欄も確認し、現在の仕様や法令と照らし合わせて無理のない方法を選ぶようにしましょう。
このように、タントへの自転車積載は動画で学ぶことで、手順やコツを視覚的に理解しやすくなり、効率よく実践に移せます。特に初心者の方には動画学習がおすすめです。
固定に必要な道具

タントの車内に自転車を積む際、しっかりと固定することは安全面でも走行時の安定性でも非常に重要です。道具を正しく選び、適切に使用することで、車内のキズ防止や自転車の転倒リスクを抑えられます。
まず基本的なアイテムとして挙げられるのが「ラッシングベルト(タイダウンベルト)」です。これは自転車のフレームをシートベルトのアンカーや金具にしっかりと固定するために使います。引っ張って締めるだけで簡単に固定でき、工具を使わずに着脱できるのが特徴です。
次に「自転車スタンドまたは車載固定器具」があると理想的です。MINOURA(ミノウラ)製のような車載用スタンドは、前輪や後輪を外した状態でフォークを固定するタイプが多く、バイクの安定性が高まります。特に2台以上積載する場合は、個別に固定できるスタンドを活用することで積載トラブルを防げます。
また「厚手の毛布やマット類」も用意しておきたい道具の一つです。これは車内のシートやフロアを保護する役目を果たし、積載中の滑りや振動も軽減してくれます。荷室に敷くことで自転車のフレームやギア部分が車内と接触するリスクも減ります。
補助的な道具としては「結束バンド」や「ハンドル・ペダルカバー」などもあります。自転車の可動部分が走行中に動かないようにしたり、他の荷物と干渉しないようにしたりするのに役立ちます。
このように、最低限の道具をそろえておくことで、タントに自転車を安全かつ効率よく積載・固定することができます。特に長距離を走る場合は、走行前に再度固定状態を確認することも忘れないようにしましょう。
キャリアの選び方

タントに自転車を積む手段として、車内積載が難しい場合やスペースを空けたいときは、外付けの自転車キャリアを活用するのも一つの選択肢です。キャリアにはいくつか種類があり、タントのような軽自動車にも適したモデルが販売されています。
選び方で最初に確認したいのは「キャリアの取付方式」です。大きく分けて、リアドアに引っかけて使う“リアドアマウント型”と、ヒッチメンバーを使用する“ヒッチマウント型”があります。タントにはリアドアマウント型の方が取り付けやすく、車体への加工も不要なため人気です。
次に考慮すべきは「自転車のサイズと本数」です。キャリアの耐荷重を超えてしまうと走行中に不安定になるため、27インチのシティサイクルやロードバイクを載せるなら、そのサイズと重量に対応していることを確認しましょう。中には折りたたみ自転車専用の軽量キャリアもあるため、用途に応じて選ぶ必要があります。
また「取り付けやすさ・取り外しやすさ」も重要です。頻繁に使う場合は工具なしで着脱できるものや、ワンタッチ固定ができるモデルが扱いやすくなります。あわせて「収納性」や「折りたたみ機能」もチェックしておくと、自宅保管時にも邪魔になりません。
注意点として、外付けキャリアは視界を妨げる可能性や、ナンバープレート・ライト類を隠してしまうおそれがあります。そのため、キャリアによっては別途「ナンバー移設キット」や「後部照明」が必要になるケースもあります。違法改造とみなされないよう、道路交通法も確認しておきましょう。
このように、タントに最適な自転車キャリアを選ぶには、安全性・互換性・利便性のバランスが大切です。使用頻度や自転車の種類に応じて、最適なタイプを選ぶようにしてください。
ロードバイクの積載方法

タントにロードバイクを積載するには、いくつかの工夫と準備が必要です。特にロードバイクはフレームが大きく、タイヤが700Cと一般的な自転車より大きいため、正しく積載しないとフレームを傷つけたり、車内スペースを圧迫することになります。
まず確認したいのは、後席のシートアレンジです。タントは左右分割のリクライニングやフルフラット機能を備えており、片側の座席を倒すことで自転車を斜めに載せるスペースを確保できます。ロードバイクの場合、前輪を外して積むのが基本ですが、サドルやハンドルの高さによっては後輪も外すほうが安全な場合があります。
積載時のポイントは、ロードバイクの前後輪を外したうえで、車体を逆さにして置く方法です。これにより、ギアやディレイラーを保護しながら、フレームが安定して積めます。逆さにする際は、ハンドルやサドルが接地するため、古毛布やスポンジマットなどで保護しておくと車内が傷つきにくくなります。
また、積載中にバイクが動かないように固定ベルトやタイダウンベルトを使うことをおすすめします。サドルやフレームをシートベルトで軽く締め付けるだけでも、走行中の揺れによる転倒を防ぐことができます。
一方で、積載時の注意点として、チェーンオイルの汚れが車内に付着する可能性があります。フレームやチェーンに触れる部分には、新聞紙やビニールシートを敷いておくと、掃除の手間が省けます。
このように、タントはシートアレンジの自由度が高いため、工夫次第でロードバイクもスムーズに積載可能です。ただし、事前に室内寸法を確認し、自転車のサイズと照らし合わせて準備することが大切です。
2台積むための工夫

タントに自転車を2台積むことは可能ですが、スペースに限りがあるため、いくつかの工夫が求められます。特に、26~27インチのママチャリやクロスバイクを2台載せる場合には、シートアレンジや自転車の向き、固定方法などに注意が必要です。
まず行いたいのは、後部座席を完全にフラットにすることです。左右分割可倒式のリアシートをすべて倒すことで、荷室を最大限に活用できます。さらに助手席も前にスライドさせれば、より長い空間が確保され、2台分の自転車を対角線上に積むことが可能になります。
積み方の工夫としては、1台目は後輪から、2台目は前輪から入れる方法が有効です。こうすることで、フレーム同士の干渉を最小限に抑えることができます。また、2台ともハンドルを90度回転させて積むと、室内幅をより効率的に使えます。
荷室の床面が低いこともタントの強みです。重たい自転車でも比較的少ない力で積み込みが可能なため、女性や年配の方にも扱いやすいといえるでしょう。
一方で、2台積むときは固定が非常に重要です。特に走行中の横揺れや段差で自転車がぶつかるリスクが高まるため、フレームやホイールが動かないようにベルトやクッション材でしっかりと固定しましょう。自転車の間に毛布やスポンジを挟むと、車内と自転車両方の保護になります。
最後に注意したいのが、積載後の乗車人数制限です。2台積む場合は後席を使用できないため、実質的に運転手と助手席の2名しか乗れなくなります。この点も事前に考慮しておくと安心です。
このように、タントで自転車を2台積むにはスペースの使い方がカギとなります。適切な準備と配置ができれば、積載力の高さをしっかりと活かすことができるでしょう。
二代目タントに自転車を積む注意点

二代目タント(2007年〜2013年モデル)に自転車を積む際には、いくつかの注意点があります。現在のモデルと比べて設計がやや古いため、積載性にも差があることを理解しておきましょう。
まず最初に確認しておきたいのが室内サイズの限界です。二代目タントは当時としては広めの室内空間を確保していましたが、スーパーハイト型の最新モデルと比較すると、室内高・室内長ともにやや狭めです。特に27インチの一般的なママチャリを積もうとする場合、ハンドルを切って角度を調整したり、前輪を少し浮かせるなどの工夫が求められます。
また、リアシートのアレンジ機能にも限界があります。最新のモデルではワンモーションで倒せる機構やフルフラットシートが標準ですが、二代目タントでは操作が手動であったり、段差が残る場合もあります。荷室をフラットにするには、座面を持ち上げるなどの作業が必要になるかもしれません。
このモデルでは助手席側のミラクルオープンドアは未搭載のため、自転車の出し入れは基本的にリアゲートから行うことになります。そのため、積み込み時の姿勢がややきつくなる可能性があり、特に重量のある自転車の場合は注意が必要です。
固定に関しても重要です。荷室にフックなどが少ないため、固定ベルトや毛布などでの保護が必須になります。振動や車体の揺れによって自転車が車内で動き、内装に傷をつけてしまうリスクがあるからです。
さらに、車高が今より若干高いため、荷室フロア位置もやや高めになっています。その結果、自転車を持ち上げる動作に多少の力が必要です。特に女性や高齢者の場合は、あらかじめ荷重のかけ方や積み込み方をシミュレーションしておくと安心です。
以上のように、二代目タントで自転車を積む場合は、サイズ・構造・装備面で最新モデルと異なる部分を理解し、それに応じた対策を取ることが重要です。状況に応じて、タイヤを外す、分解するなど柔軟な対応を考えておくとよいでしょう。
何インチまで対応?

タントに積載できる自転車のサイズは、車内スペースの使い方や自転車の形状によって異なりますが、工夫すれば最大で28インチ程度まで対応可能です。これはあくまで目安であり、前輪を外したり斜めに積んだりする方法を活用することで、より大きなサイズの自転車でも載せられる可能性があります。
まず、26インチのママチャリやシティサイクルであれば、多くの場合、後部座席を倒すだけでそのまま積み込みが可能です。このとき、ハンドルの向きを調整したり、サドルを下げたりすることで、よりスムーズに収まります。
一方で、27インチのスポーツバイクやクロスバイクになると、そのまま積むのはやや難しくなります。特にハンドル幅やタイヤの厚みによっては、シートや天井と干渉してしまうこともあるため、前輪を外して長さを縮める工夫が必要です。
タントの特徴として、室内高が1,350mm前後と非常に高く、天井に余裕があります。これにより、斜め積みや立てかけ積みも可能になります。ただし、タイヤが28インチ以上になると、フレームの長さやホイール径が車内寸法を超える可能性があるため、注意が必要です。
また、積載するのが子ども用の自転車や折りたたみ自転車であれば、20〜24インチでもっと余裕を持って積み込めます。荷室を使い切らずにすみ、他の荷物と一緒に載せることもできます。
このように、タントでは26〜27インチの自転車までが現実的な対応範囲となりますが、積載方法や自転車の構造によっては柔軟に対応できる点が強みです。積み込む前に自転車のサイズと車内スペースをしっかり確認しておくことが、安全で効率的な積載につながります。
旧型タントの自転車を積む裏ワザ

旧型タント(初代〜二代目モデル)に自転車を積む場合、現行モデルに比べて室内空間がやや狭く感じるかもしれません。しかし、いくつかの「裏ワザ的テクニック」を使えば、効率よく積載することができます。
まず試していただきたいのが、助手席を最大限に前へスライドし、背もたれを倒す方法です。これにより、後部座席を倒した状態から助手席背後までのスペースが広がり、自転車の前輪やハンドル部分を斜めに差し込む余裕が生まれます。この手順を先に行うだけで、積み込みやすさが一段と変わります。
次に活用できるのが、「前輪だけを外す」テクニックです。ロードバイクやクロスバイクの場合、クイックリリース式の前輪なら工具なしで取り外しが可能です。前輪を外すだけで全長が15〜20cm短くなり、旧型タントでも無理なく収まるようになります。
また、「ハンドルを90度回転させる」という工夫も効果的です。ハンドル幅が狭くなり、シートやドアに当たりにくくなります。自転車のフレームを傾けてハンドルとサドルが互い違いになるように配置すると、さらに省スペース化が図れます。
もうひとつの裏ワザは、「自転車を逆さにして置く方法」です。特に前後輪が外せるスポーツバイクなら、上下を逆にしてフレームを安定させることで、荷室内でのガタつきも抑えられます。ただし、油圧ディスクブレーキのモデルではエア抜けのリスクがあるため、この方法は推奨されません。
最後に、ラゲッジスペースの床下収納を活用することも忘れないでください。旧型タントでも一部グレードには収納スペースがあるため、外したホイールや工具類、タイダウンベルトなどの小物を整理して載せておくのに便利です。
このように、旧型タントでも工夫次第で自転車を安全かつスムーズに積載できます。限られたスペースを最大限に活かすには、シートアレンジと自転車のパーツ操作に一手間加えることがカギです。
タントの自転車の乗せ方や積み方・旧型についてのポイントを総まとめ
記事のポイントをまとめます。
- タントは26〜28インチの自転車を積載できる室内空間を備えている
- 旧型タントでも前輪を外すなどの工夫で積載は十分可能
- ロングスライドシートを活用すれば自転車の積み込みがよりスムーズになる
- シートをフルフラットにすれば荷室長は最大190cm前後確保できる
- 自転車を斜めに積むことで長さや高さの制約をクリアできる
- 旧型モデルでは助手席を前にスライドして空間を広げるのが有効
- 前輪を外せばロードバイクも安定して車内に載せられる
- 自転車の固定にはラッシングベルトや毛布が便利
- ミラクルオープンドアにより側面からの積み下ろしがしやすい
- 自転車2台積みは対角線上に配置するのがスペース効率がよい
- 自転車のサイズによってはハンドルやサドルの調整が必要
- 室内が汚れないよう保護マットやシートを敷いておくと安心
- キャリアを使えば車外に積載して車内スペースを確保できる
- 動画で積み方を事前に学ぶとスムーズな積載に役立つ
- タントファンクロスやカスタムは汚れに強く積載に適している