タントのフルモデルチェンジはいつ?延期の背景や理由と最新情報解説

タントのフルモデルチェンジはいつ?延期の背景や理由と最新情報解説
DAIHATSU公式

タントのフルモデルチェンジは延期なのか、いつになるのか――そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。タントは2019年に現行モデルが登場して以降、人気を保ち続けている軽スーパーハイトワゴンです。当初は2023年、あるいは2024年にフルモデルチェンジが行われると予想されていましたが、実際には発表されることはなく、延期の可能性が取りざたされています。

その背景には、開発体制の調整や新技術の導入など、いくつかの理由が重なっていると考えられます。現時点では2025年、もしくは2026年にずれ込む見通しもあり、購入を検討している方にとっては見逃せない動向です。

この記事では、フルモデルチェンジ延期の理由とともに、今後の予測時期やスペック、燃費性能、グレード構成、内装の進化、予想価格などを総合的に解説します。加えて、新車の納車状況や一番人気の色など、現行モデルに関する実用的な情報も取り上げています。

新型を待つべきか、それとも現行型を選ぶべきか。そんな悩みを抱えている方に、この記事が判断の参考になれば幸いです。 

記事のポイント

  • フルモデルチェンジが延期された理由と背景
  • 今後の発売時期の予測とその根拠
  • 現行モデルとフルモデルチェンジ後のスペックや装備の特徴
  • 購入判断に役立つ納車情報や人気カラー

タントのフルモデルチェンジが延期になる背景とは?

タントのフルモデルチェンジが延期になる背景とは?
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  • 2023年に予定されていた?
  • 2024年は実現せず?
  • 2025年の見通し
  • 2026年まで延期の可能性
  • 生産停止はいつまでだった?
  • 一番人気の色はどれ?
  • 現行タントのスペック

2023年に予定されていた?

タント 2023年に予定されていた?
軽自動車ナビ・イメージ

2023年の段階では、「タントのフルモデルチェンジが近いのではないか」といった予想や噂が一部で出回っていました。特に、2019年に現行型が登場してから約4年が経過していたため、フルモデルチェンジの周期としては十分に可能性がある時期でした。

実際、軽自動車市場では約4~5年ごとにフルモデルチェンジを行うのが一般的な流れです。このため、2023年には何らかの動きがあっても不思議ではありませんでしたが、結果として新型タントの発表やモデルチェンジは行われませんでした。

その背景には、ダイハツが直面していた大きな問題があります。2023年末に明るみに出た認証不正問題の影響で、開発スケジュールや販売計画が大幅に見直されました。これにより、予定されていたであろう開発や発表のタイミングが、事実上ストップしてしまった可能性があります。

また、タント自体は依然として販売台数の多い人気車種であったため、フルモデルチェンジのタイミングを慎重に見極めていたことも考えられます。現行モデルの改良や特別仕様車の投入で商品力を維持しながら、正式な刷新は見送られたとも言えるでしょう。

このような状況を踏まえると、2023年にフルモデルチェンジの「計画」があった可能性はあるものの、「実施」はされなかったというのが実情です。モデルチェンジを待っていたユーザーにとっては、予想外の延期となりました。 

2024年は実現せず?

タント 2025年の見通し
軽自動車ナビ・イメージ

2024年にタントのフルモデルチェンジが行われるという期待はありましたが、実際には実現しませんでした。多くの軽自動車が4~5年周期でフルモデルチェンジを行うことを考えると、2019年に登場した現行モデルが5年目を迎えた2024年は節目のタイミングといえます。

しかし、2023年末に発覚したダイハツの認証不正問題によって、全工場の稼働が一時停止され、生産体制や開発スケジュールに大きな影響が出ました。この影響で、新型タントの開発や発表が大きく遅れたと考えられます。

一方で、フルモデルチェンジの代わりに2024年10月には一部仕様変更(マイナーチェンジ)が実施されました。このマイナーチェンジでは、安全装備の強化としてリアコーナーセンサーの追加や、ベースグレード「L」にナビアップグレードパッケージが標準装備されるなど、機能面の改善が図られました。

ただし、外観デザインやプラットフォームの変更はなく、あくまで小幅な改良にとどまっています。つまり、タントにとって2024年はフルモデルチェンジの年にはなりませんでしたが、将来のモデルチェンジを見据えた実用的な改良が施された年とも言えます。

今後、完全なフルモデルチェンジがいつ行われるのかについては、信頼回復の状況や開発の進捗によって左右されるでしょう。 

2025年の見通し

タント 2024年は実現せず?
軽自動車ナビ・イメージ

2025年にタントがフルモデルチェンジされる可能性は十分にあります。現行モデルは2019年に登場しており、2025年で6年目を迎えるため、タイミングとしてはモデルチェンジが行われてもおかしくありません。

軽自動車の多くはおおむね4〜6年のサイクルでフルモデルチェンジされており、特にスーパーハイト系は市場の競争も激しいため、他車に遅れを取らないよう刷新が必要になります。タントが再び注目を集めるためにも、新しいデザインや装備、安全性能の進化が求められる状況といえるでしょう。

また、2024年10月には小規模な仕様変更が実施されました。これはフルモデルチェンジに先駆けて、現行モデルを一定期間維持するための調整とも考えられます。具体的には、リアコーナーセンサーの追加や一部グレードでの装備内容変更などが行われ、機能性の底上げが図られました。

このような動きを見る限り、2025年中にフルモデルチェンジが発表または発売される可能性は高いと推測できます。ただし、発売時期については年央から年末にかけてとなる可能性があり、早期に切り替わるとは限りません。

タントの購入を検討している方にとっては、モデル末期の現行型を値引き購入するか、新型登場を待つかの判断が重要です。納期や価格、装備の違いなどを比較して、自身にとってベストなタイミングを見極めることが求められます。 

2026年まで延期の可能性

タント 2026年まで延期の可能性
軽自動車ナビ・イメージ

タントのフルモデルチェンジが2026年まで延期される可能性も否定できません。通常、軽自動車は4〜6年のスパンでモデルチェンジが行われますが、タントは2024年10月に一部改良を受けたばかりで、現行モデルをもうしばらく継続させる意図が見え隠れしています。

このように小規模な改良を挟む場合、次のフルモデルチェンジまでの期間が1〜2年延びるケースは珍しくありません。特にスーパーハイトワゴン市場では競争が激しい一方で、既存の完成度が高いモデルは、あえて急いで刷新せずとも一定の人気を維持できる傾向にあります。

また、売れ筋グレードのラインナップやカラー展開も充実しているため、現行型でも一定の競争力が確保できている点も見逃せません。多くのユーザーが求める装備や機能が備わっていることから、現行モデルに不満を感じない層も多いのが実情です。

一方で、他社が新型車を続々と投入する中、商品力の維持には限界があるのも事実です。そのため、2026年には新しい世代への切り替えが行われる可能性が高まりつつあります。

購入時期に迷っている方は、「価格重視で現行型を選ぶ」か、「最新装備を求めて2026年の動向を待つ」かを、ライフスタイルや予算に応じて見極めることが大切です。タイミングを見誤らないためにも、今後の発表動向には引き続き注目しておくとよいでしょう。 

生産停止はいつまでだった?

タント 生産停止はいつまでだった?
軽自動車ナビ・イメージ

タントの生産停止は、2023年12月下旬から2024年4月10日まで続いていました。
この期間、ダイハツは認証不正問題の影響により、日本国内の全工場で稼働を停止していました。タントはその中でも主力モデルであったため、多くのユーザーに影響が出ました。

生産が再開されたのは、滋賀県竜王町にある「滋賀工場」です。2024年4月10日、国からの出荷停止指示が解除されたことを受け、ようやくタントとシフォン(タントのOEM車)の製造が再開されました。

この生産停止によって、納期の遅延や新車の在庫不足、さらにはフルモデルチェンジの計画延期など、複数の影響が発生しています。特に「すぐに納車される」と見込んでいたユーザーにとっては、計画が大きく狂うこととなりました。

一方で、生産が再開された現在では、工場の稼働率も回復しつつあり、納期も徐々に安定しはじめています。ただし、契約時期やグレード、選択したボディカラーなどによっては、納期にばらつきがあるため、購入を検討している方はディーラーでの確認が欠かせません。

このように、タントの生産停止は約3か月半に及びましたが、現在は通常通りの生産体制に戻りつつあります。購入時には、生産状況と納期の最新情報を必ず確認するようにしましょう。 

一番人気の色はどれ?

タント 一番人気の色はどれ?
DAIHATSU公式

現在のタントおよびタントカスタムにおいて、一番人気のボディカラーは「パールホワイトⅢ」です。有償カラーであるにもかかわらず、高い支持を集めており、購入時だけでなく売却時の査定でも有利になる傾向があります。

この色が選ばれる背景には、清潔感や高級感、そして無難さといった複数の要素があります。パールホワイトは天候や汚れの目立ちにくさ、リセールバリューの高さなど、実用面でも多くのメリットがあるため、家族で使うユーザーや初心者にも選ばれやすい特徴があります。

一方で、ブラックマイカメタリックやファイヤークォーツレッドメタリックも人気色としてランクインしており、ブラックはシャープで高級感を演出したい層、レッドは個性を重視するユーザーに支持されています。

なお、人気色を選ぶと納期が比較的短くなる傾向があるため、早めの納車を希望する方にもおすすめです。逆に、淡いピンクやツートーンなど個性的な色は選ぶ人が限られ、納期が延びる場合や、売却時に査定が不利になることもあるため、用途や好みに応じて慎重に選ぶことが大切です。 

現行タントのスペック

現行タントのスペック
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現行タントのモデル別の主なスペックを以下の表にまとめています。

車名 グレード 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 定員 燃費(WLTC) サイズ(全長×全幅×全高 mm) タイヤサイズ 価格(税込) 公式サイト
ダイハツ タント X 6BA-LA650S 660cc 5 CVT 2WD/4WD 4 約21.2km/L 3,395×1,475×1,755 155/65R14 約1,485,000円~ DAIHATSU公式
ダイハツ タント L 6BA-LA650S 660cc 5 CVT 2WD/4WD 4 約21.8km/L 3,395×1,475×1,755 145/80R13 約1,390,000円~ DAIHATSU公式
ダイハツ タントカスタム X 5BA-LA650S 660cc 5 CVT 2WD/4WD 4 約21.2km/L 3,395×1,475×1,755 165/55R15 約1,745,000円~ DAIHATSU公式
ダイハツ タントカスタム RS 5BA-LA660S 660cc(ターボ) 5 CVT 2WD/4WD 4 約20.0km/L 3,395×1,475×1,755 165/55R15 約1,870,000円~ DAIHATSU公式
ダイハツ タントファンクロス ファンクロス 5BA-LA650S 660cc 5 CVT 2WD/4WD 4 約20.2km/L 3,395×1,475×1,780 165/60R15 約1,705,000円~ DAIHATSU公式
ダイハツ タントファンクロス ファンクロスターボ 5BA-LA660S 660cc(ターボ) 5 CVT 2WD/4WD 4 約19.6km/L 3,395×1,475×1,780 165/60R15 約1,815,000円~ DAIHATSU公式

タントのフルモデルチェンジは延期?何が変わるのか

タントのフルモデルチェンジは延期?何が変わるのか
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  • 価格予想と影響
  • グレード構成の変化
  • 内装はどう進化する?
  • スペックの変更点
  • 燃費改善の可能性
  • 延期の理由と最新予測
  • 新車の納車までの期間と注意点

価格予想と影響

タント 価格予想と影響
軽自動車ナビ・イメージ

タントのフルモデルチェンジ後の価格については、現行モデルよりもやや高くなると見込まれています。現在販売されているタントの価格帯は、おおよそ145万円から185万円ほどです。これはグレードや搭載されている装備の内容によって変動します。

しかし次期モデルでは、新たなプラットフォームの導入や先進的な安全技術、ハイブリッドシステムなどが追加される可能性が高く、それに伴い製造コストも上昇することが予想されます。実際、2025年にフルモデルチェンジを実施したムーヴは、ベースグレードでも約136万円、上位グレードでは200万円を超える設定となっており、同じ軽自動車のカテゴリー内であっても新型車では価格が上昇する傾向が見られます。

この傾向から判断すると、新型タントの価格帯は150万円から210万円程度になる可能性があります。特にターボエンジン搭載車やカスタム系グレードでは、200万円を超える設定になることも考えられるでしょう。価格が上がる一方で、内外装の質感向上や快適装備の充実、安全性能の強化など、実用面での進化も期待されるため、支払う金額に見合う価値があるかどうかがポイントになります。

ただし注意すべき点として、新型モデル登場直後は値引きがほとんど行われない傾向があります。また、オプションの追加や諸費用を含めると、思った以上に総額が膨らむこともあるため、事前に予算を明確にしておくことが重要です。一方で、マイナーチェンジ直後の現行モデルや在庫車であれば、値引きの可能性も高まり、よりコストパフォーマンスの高い選択となるケースもあります。

このように、価格だけで判断するのではなく、新旧モデルの装備や価値の違い、購入タイミングによる条件などを比較しながら、自身にとって最適な購入プランを立てることが求められます。フルモデルチェンジによる価格上昇には納得できる理由がありますが、それを上回る魅力が備わっているかどうか、しっかり見極めることが大切です。 

グレード構成の変化

タント グレード構成の変化
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新型タントのフルモデルチェンジでは、グレード構成に見直しが入る可能性が高いと予測されます。現在のタントには、ベーシックな「L」や「X」、そして上位仕様の「カスタムX」「カスタムRS」、さらにアウトドア志向の「ファンクロス」など、用途や好みに応じた多彩なグレードが用意されています。

今後のモデルチェンジでは、この構成が刷新される可能性があります。まず注目されるのは、電動化の進展です。軽ハイブリッドや電動パワートレインの搭載により、新たな環境対応型のグレードが追加されるかもしれません。たとえば、スズキのハスラーやワゴンRのように「HYBRID X」などの名称が導入されるケースが考えられます。

また、既存の「L」や「X」といったエントリーグレードに関しても、安全装備の標準化やインフォテインメント機能の強化が進み、これまでよりも装備内容が充実した状態で再構成される可能性があります。これにより、これまで中間グレードだった「X」相当の装備が新しい「L」に統合されるなど、階層の整理が行われることも考えられます。

カスタム系やファンクロスについても、デザインや装備内容の差別化がさらに進むことが予想されます。特にタントカスタムは、エクステリアに加えて内装の質感や快適装備でプレミアム感を高める方向に強化されるかもしれません。一方で、ファンクロスはアウトドア需要に応えるため、防汚性の高い内装素材やラゲッジスペースの拡張といった実用的な装備が採用される可能性があります。

このように、フルモデルチェンジ後のタントでは、時代のニーズやユーザー層の多様化に応じた新たなグレード構成が展開されることが期待されます。価格帯や装備の違いだけでなく、ライフスタイルに合ったグレード選びがより重要になるでしょう。 

内装はどう進化する?

タント 内装はどう進化する?
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タントのフルモデルチェンジでは、内装の進化にも大きな注目が集まります。特に近年の軽自動車は、単なるコンパクトカーという枠を超え、快適性や質感、機能性において普通車と肩を並べるほどの進化を遂げています。次期タントもその流れを受けて、内装面での刷新が予想されています。

まず、インテリアデザインについては、水平基調のインパネレイアウトがより洗練された形で採用される可能性があります。運転席から助手席まで視界が広がるような設計と、タッチパネル式のディスプレイオーディオの大型化によって、より現代的な印象になるでしょう。メーターもアナログからデジタルへと進化し、マルチインフォメーションディスプレイの表示項目も増えると見られています。

次に、素材の質感も見逃せないポイントです。現行モデルよりもソフトパッドの使用範囲が広がり、ドアトリムやセンターコンソールなど手が触れる部分には、より上質な素材が採用される可能性があります。これにより、軽自動車でありながら高級感のある室内空間が実現されるでしょう。

また、収納スペースの見直しも期待されます。タントは元々、使い勝手の良さに定評があるモデルですが、モデルチェンジによって、荷物を収納しやすい位置へのポケット追加や、リアシート下の収納拡大など、実用性をより一層高める工夫が取り入れられる可能性があります。

加えて、シートアレンジの自由度がさらに進化することも考えられます。例えば、後席のスライド量が拡大したり、シートバックテーブルが標準装備されるなど、ファミリーユースを意識した装備が充実するでしょう。快適装備としては、全席にUSBポートを配置するなど、現代のライフスタイルにマッチした機能の搭載も予想されます。

このように、タントの内装は「快適」「上質」「実用的」という三拍子が揃った進化を遂げると見られます。軽自動車の枠にとらわれず、日常を豊かにする室内空間づくりが進められていくでしょう。 

スペックの変更点

タント スペックの変更点
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タントが次回フルモデルチェンジを迎える際、スペック面での変更も見逃せません。今回のモデルチェンジでは、単なる見た目の刷新だけでなく、走行性能や快適性、安全性など、さまざまな性能の底上げが予想されています。

まず注目されるのは、エンジン性能の改善です。現在のタントは自然吸気とターボの2種類のエンジンを採用していますが、次期モデルでは環境性能と燃費性能をさらに高めるために、エンジンの改良が加えられる可能性があります。加えて、電動化への対応として、マイルドハイブリッドの導入も視野に入っていると考えられます。これにより、街中での加減速がよりスムーズになり、燃費の向上にもつながります。

次に、走行性能に直結するプラットフォームの見直しもポイントです。現行モデルでは「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」が採用されていますが、これをさらに改良した新バージョンが導入される可能性があります。これにより、ボディ剛性の向上や静粛性の改善、乗り心地の向上が期待されます。とくに、軽自動車とは思えない安定感ある走りを目指す傾向が強まっています。

加えて、安全装備のスペックアップも欠かせません。予防安全技術「スマートアシスト」は、新型では検知範囲や制御精度の向上が図られるでしょう。例えば、夜間の歩行者検知や自動ブレーキの性能がより高精度になると考えられます。また、高速道路での運転支援機能や車線維持支援といった機能も追加される可能性があり、軽自動車としてはトップクラスの安全性を実現することになります。

このように、タントのフルモデルチェンジでは、見えない部分であるスペック面にも大幅な強化が施されることが期待されています。見た目だけでなく、運転する楽しさや家族全員の安心感といった総合的な魅力がさらに高まるモデルへと進化していくことでしょう。 

燃費改善の可能性

タント 燃費改善の可能性
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次期タントのフルモデルチェンジでは、燃費性能の大幅な向上が見込まれています。現行モデルも十分に実用的な燃費性能を持っていますが、次世代型で30km/L超えという目標が掲げられており、軽自動車の中でもトップクラスの低燃費を実現する可能性が高まっています。

燃費改善の鍵となるのが、新たに導入される予定の軽向けハイブリッドシステムです。これは、すでにダイハツ・ロッキーやトヨタ・ライズに採用されているシリーズ式ハイブリッドをベースに、660ccの発電用エンジンを組み合わせた構造となっており、これをタントにも搭載する計画が進んでいるとされています。従来のマイルドハイブリッドとは異なり、電気モーターで直接駆動する仕組みのため、発進時や渋滞時など低速域での燃料消費が大幅に抑えられるという特長があります。

この新型ハイブリッドユニットは、先にデビューする新型ムーヴに搭載され、その後タントにも展開される見通しです。タントでは、標準仕様・カスタム・ファンクロスの3系統のグレード構成は維持される見込みで、それぞれの個性に合わせた走行性能や燃費設定が行われると考えられます。

燃費が改善されることで、日常使いでのガソリン代の節約はもちろん、エコカー減税や環境性能割などの優遇制度の恩恵も受けやすくなるため、維持費全体の負担軽減にもつながります。また、燃費性能の高さは再販時の価値にも影響することが多いため、将来のリセールにもプラス材料となるでしょう。

ただし、このようなハイブリッドシステムの搭載により、車両本体価格が上昇する可能性も十分にあります。性能が高くなっても、購入価格が予算を超えてしまう場合は選択肢が狭まるため、性能と価格のバランスを慎重に見極めることが重要です。

今後登場が予想される新型タントは、走りや快適性だけでなく、燃費面でもライバルのホンダN-BOXに本格的に対抗する存在になりそうです。軽自動車に求められる「経済性」にさらに磨きがかかることで、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性が高まっています。 

延期の理由と最新予測

タント 延期の理由と最新予測
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タントのフルモデルチェンジが当初の想定よりも延期されている背景には、いくつかの要因が重なっています。その一つが、商品戦略の見直しによるスケジュール調整です。

軽自動車市場ではライバルのホンダN-BOXやスズキスペーシアといった主力モデルがフルモデルチェンジを進める中、タントも対抗する形で新型開発を進めていました。しかし、最新技術の採用やパワートレインの切り替えといった大規模な変更を計画していることから、従来のモデルチェンジよりも開発に時間がかかっていると見られています。

特に注目されているのが、次期タントに搭載予定とされる新しいハイブリッドシステムです。このシステムは、ダイハツ・ロッキーやトヨタ・ライズで使われているシリーズ式ハイブリッドを660ccクラスに最適化したもので、発電用エンジンとモーターを分離させた構造に特徴があります。こうした新技術を採用する場合、性能や耐久性、安全基準への対応を慎重に進める必要があり、実用化までに時間を要するのが一般的です。

また、開発の優先順位として新型ムーヴのフルモデルチェンジが先に予定されていたことも、タントの登場を後ろ倒しにしている一因です。新型ムーヴでは初めてスライドドアが採用されるなど、構造的な変更も含まれており、これが一段落してからタントにバトンが渡される流れが想定されています。

こうした状況を踏まえたうえで、次期タントのフルモデルチェンジは2025年後半から2026年初頭にかけて行われる可能性が高いと予測されます。もともと2023年や2024年に登場するという見方もありましたが、現在の情勢や技術的背景を考慮すると、これまでのスケジュールからは1年半〜2年ほどの遅れが生じているといえるでしょう。

いずれにしても、今回のフルモデルチェンジは「単なるデザイン刷新」ではなく、新しい駆動システムや装備、安全性の基準を大きく引き上げる内容が期待されているため、延期は慎重な準備の裏返しとも捉えられます。登場までの期間をどう過ごすかは、ユーザーにとっても重要な判断材料になるはずです。

新車の納車までの期間と注意点

タント 新車の納車までの期間と注意点
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タントの新車を購入した場合、納車までの期間はおおむね1カ月半〜3カ月程度が一般的です。ただし、時期やグレード、カラー、オプションの組み合わせによって、この目安は前後するため注意が必要です。

例えば、需要が集中する春や秋の時期は注文が増えるため、納期が長引く傾向があります。また、人気の高いグレードやボディカラーは比較的早く生産される一方、選択率の低いカラーや特別仕様車、装備を多数追加した場合は、生産枠の関係で納期が延びやすくなります。特に「ファンクロス」など個性の強いモデルは、販売台数が絞られていることもあり、通常より時間がかかるケースも見られます。

納車までの期間を少しでも短くしたい場合には、販売店がすでに発注している「在庫車」や「展示車」の中から選ぶのが有効です。この方法であれば、即納や数週間以内の納車が可能になることもあります。ただし、グレードや色、オプションが自由に選べないこともあるため、ある程度の妥協は必要です。

また、注意すべき点として、購入後の登録手続きや下取り車の有無、ローンの審査状況などによっても納期は変わってきます。特にローン契約を利用する場合は、審査に時間がかかることがあるため、事前に準備を進めておくことが大切です。

さらに、現在のように自動車メーカーが新車の認証手続きや生産スケジュールの見直しを行っている時期には、急な納期変更が発生することもあります。納車を急ぐ方は、事前に販売店とこまめに連絡を取り、状況を確認しておくと安心です。

このように、タントの新車納車には平均的な目安があるものの、条件によっては大きく前後する可能性があります。スケジュールに余裕を持って行動することが、納車遅延によるストレスを減らすポイントになるでしょう。 

タントのフルモデルチェンジの延期について総まとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 2019年発売の現行モデルはすでに6年目に突入
  • 当初は2023年のフルモデルチェンジが有力視されていた
  • 2023年末の認証不正発覚によりスケジュールに大きな影響
  • 2024年はマイナーチェンジのみ実施されフルモデルチェンジは見送り
  • 2025年後半〜2026年前半に登場する可能性が高まっている
  • 次期モデルではシリーズ式ハイブリッドの搭載が予定されている
  • 現行モデルは一部改良で商品力を維持しつつ販売継続中
  • タントの生産は2023年12月下旬から2024年4月10日まで停止されていた
  • 生産再開後は納期が徐々に安定し始めている
  • 一番人気のボディカラーは「パールホワイトⅢ」
  • 現行モデルのスペックは十分だが刷新への期待は高い
  • 新型は価格上昇が見込まれ150万〜210万円前後になる可能性あり
  • グレード構成は用途別に再編成される可能性がある
  • 内装は質感・収納・快適装備の大幅な向上が予想される
  • 新型は燃費30km/L超えを目指し電動化が進む見通し