
ダイハツの人気軽クロスオーバーSUV「タフト」について、タフトのフルモデルチェンジが2025年にあるのか気になってる方が増えています。次期モデルの予想はいつなのか、どのような新型情報があるのか、多くの方が心待ちにしていることでしょう。しかし、生産終了の噂や2024年に行われたマイナーチェンジの変更点など、気になる情報も少なくありません。
また、購入を検討する上では、モデルチェンジ前の現行モデルの価値も重要です。価格や乗り出し価格はもちろん、中古市場の動向、後悔しないための欠点の把握、そして5年後の残価率まで、総合的な判断が求められます。この記事では、最新の納期情報やタイヤサイズなどのカタログ情報、人気の色といった詳細に至るまで、タフトのモデルチェンジに関するあらゆる情報を網羅的に解説し、あなたが今、何をすべきかの判断材料を提供します。
タフトのフルモデルチェンジは2025年?最新予測と現状

- モデルチェンジ予想はいつ?最新動向
- フルモデルチェンジとモデルチェンジの違い
- 待望のタフト新型情報とデザイン予想
- タフトの生産終了の噂は本当か?
- 噂されるタフトのトヨタ版は登場する?
- ハスラーとの比較でわかる立ち位置
- タフトの主なスペック
モデルチェンジ予想はいつ?最新動向

結論から申し上げますと、2025年7月現在、タフトの次期フルモデルチェンジの具体的な時期を予測することは非常に困難な状況です。
その理由は、ダイハツが2023年末から直面している認証不正問題にあります。この問題を受けて、同社は新型車の開発計画を大幅に見直しており、かつての開発スケジュールは事実上白紙に戻ったと考えるのが妥当です。
本来、現行タフトが2020年6月発売であることから、自動車業界の一般的なモデルサイクル(5~6年)に当てはめると、2025年から2026年頃がフルモデルチェンジの有力な時期と見られていました。しかし、現在は信頼回復と現行モデルの安定した生産・供給が最優先事項となっており、次期モデルの開発はその後になると考えられます。したがって、具体的な時期に関する公式情報は一切なく、憶測の域を出ないのが現状です。
フルモデルチェンジとモデルチェンジの違い

ここで、「フルモデルチェンジ」と、単に「モデルチェンジ」と言われることの多い「マイナーチェンジ」との違いを明確にしておきましょう。
「フルモデルチェンジ」とは、数年に一度行われる大規模な刷新を指します。車の基本骨格であるプラットフォームやエンジン、トランスミッションといった主要部分から、内外装のデザインに至るまで、全面的に再設計されるのが特徴です。
一方で「マイナーチェンジ」や「一部改良」は、このフルモデルチェンジの間に実施される比較的小規模な改良を意味します。基本的な設計はそのままに、内外装の一部の意匠変更、装備の充実、安全機能のアップデート、新色の追加などが行われます。2024年11月に行われたタフトの改良は、このマイナーチェンジ(一部仕様変更)に該当します。
待望のタフト新型情報とデザイン予想

次期タフトがどのような姿になるのか、具体的な新型情報はまだありません。しかし、もしフルモデルチェンジが実現する場合、現行モデルが持つ唯一無二の魅力は継承される可能性が高いと予想されます。
現行タフトの最大の魅力は、直線的でタフな「バックパックスタイル」と、全車標準装備のガラスルーフ「スカイフィールトップ」です。これらはタフトのアイデンティティそのものであるため、次期モデルでもそのDNAは受け継がれるでしょう。
予想される進化としては、デザイン面でよりシャープさが加わることが考えられます。例えば、最新のデザイントレンドを取り入れた薄型のLEDヘッドライトや、より存在感を増したフロントグリルなどが採用され、先進性と力強さを両立したスタイルになるかもしれません。
タフトの生産終了の噂は本当か?

一部のインターネット上では、タフトの生産終了に関する噂が見受けられます。特に認証不正問題による一時的な生産停止が、こうした不安を煽る一因となったようです。
しかし、2025年7月現在、ダイハツからタフトの生産を終了するという公式な発表は一切ありません。生産は順次再開されており、タフトは依然としてダイハツの軽SUVラインナップにおける人気車種の一つです。
ただし、将来的にダイハツが「2030年までの全車種電動化」という戦略を掲げている点は考慮に入れる必要があります。このため、次期モデルが純粋なガソリン車としてではなく、ハイブリッド車や電気自動車(BEV)としてコンセプトを刷新する可能性、あるいは長期的に見て車種整理の対象となる可能性もゼロではありません。とはいえ、現時点では生産終了を心配する必要はないでしょう。
噂されるタフトのトヨタ版は登場する?

ダイハツはトヨタ自動車の完全子会社であり、多くのダイハツ製軽自動車がトヨタブランドへOEM供給されています。そのため、「タフトにもトヨタ版が存在するのではないか」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
これに対する答えは「ノー」です。2025年7月現在、タフトをベースとしたトヨタ版の車種は存在しません。
その理由として、タフトが持つ趣味性の高さが挙げられます。「スカイフィールトップ」を標準装備するなど、非常に個性的で「遊び」に特化したコンセプトは、より幅広い層に販売するトヨタの軽自動車ラインナップとは少し毛色が違うのかもしれません。したがって、タフトのデザインやコンセプトが気に入った場合は、ダイハツの販売店で購入する以外の選択肢はないということになります。
ハスラーとの比較でわかる立ち位置

タフトの購入を検討する上で、最大のライバルであるスズキ「ハスラー」との比較は欠かせません。この2台を比べることで、タフトならではの立ち位置や魅力がより明確になります。
比較項目 | ダイハツ タフト | スズキ ハスラー |
コンセプト | タフ&アクティブな「ツール」 | ポップで遊べる「ギア」 |
デザイン | 角張ったスクエアなフォルム | 丸目ライトのキュートなフォルム |
最大の特徴 | ガラスルーフ(全車標準) | 後席の利便性(スライド/リクライニング) |
パワートレイン | ガソリン(NA/ターボ) | マイルドハイブリッド(NA/ターボ) |
燃費 (WLTC) | 2WD NA: 21.4km/L | 2WD NA: 25.0km/L |
安全装備 | 電動パーキングブレーキ標準 | スノーモード(4WD) |
後席 | 固定式(荷室の広さ優先) | 左右独立スライド&リクライニング |
要するに、タフトは前席の快適性と開放感、そして荷室をフラットにして使う「ツール感」を最優先した、割り切った設計が特徴です。一方でハスラーは、後席の居住性や燃費性能にも配慮した、よりオールラウンドな使い勝手の良さが魅力です。どちらが良いというよりは、乗る人のライフスタイルや何を重視するかによって、最適な選択が変わってくると言えます。
タフトの主なスペック

タフトの主なスペックを以下の表にまとめています。
グレード | 型式 | 新車価格(税込) | 駆動方式 | トランスミッション | 全長×全幅×全高(mm) | 室内寸法(mm) | 車両重量(kg) | 排気量(cc) | 最高出力(PS) | 最大トルク(kg・m) | 燃費(WLTCモード) | 最小回転半径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
X | LA910S | 1,545,500円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 830〜890 | 658 | 52 | 6.1 | 21.1km/L | 4.6m |
Xターボ | LA910S | 1,639,000円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 830〜890 | 658 | 64 | 10.2 | 21.1km/L | 4.6m |
G | LA910S | 1,732,500円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 840〜890 | 658 | 52 | 6.1 | 21.1km/L | 4.6m |
Gターボ | LA910S | 1,815,000円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 840〜890 | 658 | 64 | 10.2 | 21.1km/L | 4.6m |
G“クロムベンチャー” | LA910S | 1,798,500円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 840〜890 | 658 | 64 | 10.2 | 21.1km/L | 4.6m |
G“ダーククロムベンチャー” | LA910S | 1,804,000円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 840〜890 | 658 | 64 | 10.2 | 21.1km/L | 4.6m |
Gターボ“クロムベンチャー” | LA910S | 1,881,000円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 840〜890 | 658 | 64 | 10.2 | 21.1km/L | 4.6m |
Gターボ“ダーククロムベンチャー” | LA910S | 1,886,500円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,630 | 2,460×1,305×1,270 | 840〜890 | 658 | 64 | 10.2 | 21.1km/L | 4.6m |
※ DAIHATSU公式サイトより引用
今買うべき?タフトのフルモデルチェンジは2025年は待つべきか

- 2024年のマイナーチェンジでの変更点
- タフトのアームレスト変更?マイナーチェンジ内容
- タフトの欠点と後悔の声から学ぶ注意点
- 価格と乗り出し価格の目安
- 2025年最新のタフト納期情報
- タフトの残価率、5年後はどうなる?
- モデルチェンジ前と中古車動向
- 人気色とタイヤサイズのカタログ情報
- 総括:タフトのフルモデルチェンジは2025年?
2024年のマイナーチェンジでの変更点

フルモデルチェンジの動向が不透明な中、現行モデルの価値を判断する上で、2024年11月21日に行われた一部仕様変更(マイナーチェンジ)の内容を理解しておくことが大切です。
この改良は、デザインの刷新ではなく、主に安全装備と機能性の向上を目的としています。 主な変更点は以下の通りです。
安全装備の強化
従来は前方にのみ装備されていたコーナーセンサーが後方にも追加され、全車にリアコーナーセンサーが標準装備となりました。これにより、駐車場での後退時など、後方の障害物を検知して知らせてくれるため、安全性が向上しています。
運転支援機能の拡充
これまで最上級グレードの「Gターボ」に限定されていた「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」と「LKC(レーンキープコントロール)」が、NAエンジンの上級グレードである「G」にも標準装備されました。これにより、高速道路での運転負荷が大幅に軽減され、ターボ車以外の選択肢でもロングドライブの快適性が高まっています。
価格の改定
これらの機能向上に加え、近年の原材料価格高騰などを背景に、車両本体価格が改定されました。グレードにより6万6000円から12万1000円程度の値上げとなっており、機能向上分のコストが反映された形です。
タフトのアームレスト変更?マイナーチェンジ内容

現行タフトのオーナーや購入検討者から、最も改善が望まれていた点の一つが、フロントシートのセンターアームレストでした。初期モデルのアームレストは「短い」という声が多く、リラックスした運転姿勢が取りにくいという指摘がありました。
この点については、2022年9月のマイナーチェンジで既に対応がなされています。この改良でアームレストが従来よりも長くなり、使い勝手が大幅に改善されました。
現在新車で購入できるタフトや、2022年9月以降の高年式中古車は、この改良されたアームレストが装着されています。これから購入を検討する方にとっては、過去の大きな欠点が一つ解消されていると理解してよいでしょう。
タフトの欠点と後悔の声から学ぶ注意点

タフトは魅力的な車ですが、その個性的な設計思想ゆえの欠点も存在します。購入後に「後悔」しないためにも、以下の点は事前に必ず確認しておくべきです。
後席の居住性と荷室の使い勝手
前述の通り、タフトの後席にはリクライニングや前後スライド機能がありません。これは後席を倒して広大なフラットスペースを作ることを優先した設計のためです。主に1人~2人で乗り、後席は荷室として使う方には最適ですが、4人乗車で長距離を移動する機会が多い場合は、後席の快適性はライバルのハスラーに見劣りします。
燃費性能
タフトはマイルドハイブリッドシステムを搭載しておらず、燃費性能ではハスラーに一歩譲ります。WLTCモード燃費で比較すると、2WDのNA車でタフトが21.4km/Lに対し、ハスラーは25.0km/Lです。日々の維持費を少しでも抑えたい方にとっては、この差が気になるかもしれません。
NA車の動力性能
街乗りでは十分ですが、高速道路への合流や急な坂道など、力強い加速が求められる場面では、ノンターボ(NA)車に力不足を感じるという声もあります。高速道路の利用頻度が高い方は、パワーに余裕のあるターボモデルを検討するか、試乗で加速感をしっかり確かめることをお勧めします。
価格と乗り出し価格の目安

タフトの購入を具体的に考える上で、価格は最も重要な要素の一つです。車両本体価格に加え、税金や手数料などの諸費用を含めた「乗り出し価格」で予算を考える必要があります。
グレード別新車価格(2025年7月現在・税込)
グレード | エンジン | 駆動 | 車両本体価格 |
X | NA | 2WD | 1,419,000円 |
G | NA | 2WD | 1,606,000円 |
G ターボ | ターボ | 2WD | 1,688,500円 |
Gターボ ダーククロムベンチャー | ターボ | 4WD | 1,886,500円 |
※上記は代表的なグレードです。4WDや特別仕様車など、詳細は多岐にわたります。
乗り出し価格の目安
乗り出し価格は、この車両本体価格に加えて、税金、保険料、登録費用などの諸費用が10万円~20万円程度上乗せされるのが一般的です。例えば、最も安価な「X」グレードでも乗り出し価格は約155万円前後から、人気の「G」グレードであれば約175万円前後からが目安となります。正確な金額は、ディーラーで見積もりを取得して確認しましょう。
2025年最新のタフト納期情報

車の購入を決めてから納車されるまでの期間、いわゆる「納期」も重要な確認事項です。
2025年7月現在、ダイハツ タフトの納期は工場出荷からおおむね1ヶ月から1.5ヶ月程度が目安となっており、比較的安定した状況です。過去の半導体不足や生産停止による長期化は解消されています。
ただし、実際の納期は選択するグレードやボディカラー、メーカーオプションによって変動します。人気グレードや定番色は納期が早まる傾向にありますが、特殊な色やオプションを選ぶと時間がかかる可能性があります。より早く手に入れたい場合は、ディーラーに在庫車やキャンセル車がないか問い合わせてみるのも一つの方法です。
タフトの残価率、5年後はどうなる?

車を将来手放す際の価値、すなわちリセールバリュー(残価率)は、実質的な購入コストを左右する重要な指標です。タフトは軽クロスオーバーSUVという人気ジャンルに属しており、比較的高い残価率が期待できます。
ある調査によると、タフトの3年後の残価率は70%以上、5年後でも50%前後の価値を維持するというデータがあります。これは、ライバルのハスラーと同等か、車種によってはそれ以上の高い水準です。
特にリセールバリューが高い傾向にあるのは、以下の条件を持つ車両です。
- グレード: 上級グレードの「G」や「Gターボ」、特別仕様車
- カラー: 定番の「シャイニングホワイトパール」や「ブラックマイカメタリック」
- 駆動方式: 4WD
これらのことから、タフトは購入後の資産価値も維持しやすい車であると考えられます。
モデルチェンジ前と中古車動向

フルモデルチェンジの時期が不透明な今、良質な現行モデルを割安に手に入れられる中古車市場に目を向けるのは賢明な選択です。
タフトは2020年発売と比較的新しいモデルのため、中古車市場には状態の良い車両が豊富に流通しています。特に注目したいのが「届出済未使用車」です。
これは、ディーラーなどが登録だけ済ませた、走行距離が極めて少ない車両で、新車同様のコンディションながら価格は割安です。支払総額で140万円台から170万円程度で、装備の充実した人気グレードが見つかることもあります。
また、年式が2~3年経過した走行距離2万~4万km程度の「高年式中古車」であれば、支払総額120万円台から探すことも可能です。新車にこだわらず、すぐにでも車が必要な方や、少しでも費用を抑えたい方にとって、中古車は非常に魅力的な選択肢となります。
人気色とタイヤサイズのカタログ情報

車の個性を決めるボディカラーと、走行性能や見た目に影響するタイヤサイズは、購入前に確認しておきたい基本情報です。
人気のボディカラー
タフトのカラーラインナップは全9色で、人気は大きく二つに分かれます。
- アースカラー: タフトのアクティブなイメージを象徴する「フォレストカーキメタリック」や「サンドベージュメタリック」は、汚れが目立ちにくい実用性も兼ね備え、高い人気を誇ります。
- 定番カラー: リセールバリューを重視するなら「シャイニングホワイトパール」や「ブラックマイカメタリック」が安定した人気です。
イメージカラーである「レイクブルーメタリック」も、上品な色合いで支持を集めています。
タイヤサイズとカタログ情報
タフトの純正タイヤサイズは、全グレード共通で「165/65R15」の一種類のみです。これは軽自動車としては大径のタイヤで、190mmという高い最低地上高と相まって、タフなSUVらしいスタイリングと優れた悪路走破性を実現しています。インチアップなどのカスタムも可能ですが、その際はタイヤ外径や車体への干渉に注意が必要です。
主なスペック | 値 |
全長×全幅×全高 | 3,395mm × 1,475mm × 1,630mm |
ホイールベース | 2,460mm |
最低地上高 | 190mm |
車両重量 | 830kg~890kg |
乗車定員 | 4名 |
総括:タフトのフルモデルチェンジは2025年?
記事のポイントをまとめます。
- 次期フルモデルチェンジの具体的な時期は認証不正問題の影響で完全に未定
- 当初は2025年から2026年が有力視されていたが現在は白紙状態
- フルモデルチェンジは設計全体を刷新する大規模な変更を指す
- 2024年11月の改良は安全装備の向上を中心としたマイナーチェンジ
- 現行タフトの最大の魅力はガラスルーフとスクエアなデザイン
- アームレストが短いという欠点は2022年9月の改良で既に解消済み
- 後席は固定式でリクライニングせず荷室利用を優先した設計
- 4人での長距離移動が多い場合は居住性の確認が不可欠
- 燃費性能はライバルのハスラーにやや劣る点がデメリット
- 高速走行が多いならパワーに余裕のあるターボ車が推奨される
- 現在の新車納期は1ヶ月から1.5ヶ月程度で比較的安定
- 5年後の残価率も期待できリセールバリューは高い傾向
- 届出済未使用車など良質な中古車も多く流通している
- トヨタへのOEM供給はなくタフトはダイハツ専売モデル
- 今すぐアクティブな軽SUVが必要な方には現行モデルが有力な選択肢