こんにちは。軽自動車ナビ、運営者の「S」です。
ハイトワゴン全盛の今、あえてN-BOXではなくN-WGN、それも走りにこだわった「カスタムターボ」気になっているあなたは、きっと車に対して「ただの移動手段」以上の何かを求めているのではないでしょうか?

軽自動車とは思えない上質な走りと、落ち着きのあるデザインで人気のN-WGNカスタムですが、実際のところその「実力」はどうなのか、購入前にしっかりと見極めたいですよね。特にターボモデルを検討している方にとって、カタログ数値だけでは分からない加速のフィーリングや実燃費、そして長く乗るうえでの耐久性や維持費といったリアルな情報は非常に重要です。
「高速道路での合流は本当に怖くない?」「坂道で唸ったりしない?」「旧型と比べてどう進化したの?」など、知りたいことは尽きないと思います。そこで今回は、カタログスペックの解説にとどまらず、私自身の視点と調査に基づき、N-WGNカスタムターボの真価を徹底的に深掘りしてみました。
記事のポイント
- N-WGNカスタムターボの加速性能や燃費の実態
- 高速道路や坂道での走行フィーリングと快適性
- オーナーの口コミから見えるメリットとデメリット
- 中古車選びのポイントや旧型モデルとの違い
走行性能から検証するN-WGNのカスタムターボの実力
まずは、N-WGNカスタムターボの核心部分である走行性能について検証していきます。軽自動車という枠組みの中で、ホンダがどこまで「走り」にこだわったのか、スペックや実際のフィーリングを交えて詳しく見ていきましょう。
- JH3型N-WGNカスタムターボの馬力とスペック
- ターボは速い?加速性能の実態
- カスタムターボの燃費と満タンで何キロ走るか
- 乗り心地とタイヤサイズ
- 長距離移動は快適か
- N-WGNのスペックを紹介
JH3型N-WGNカスタムターボの馬力とスペック
現行型となるJH3/JH4型N-WGNカスタムターボの心臓部には、ホンダがNシリーズのために専用開発し、熟成を重ねてきたS07B型水冷直列3気筒DOHCターボエンジンが搭載されています。
このエンジンの最大の特徴は、ボア(内径)よりもストローク(行程)を長く取った「ロングストローク設計」であることです。一般的にロングストローク型は低回転でのトルク特性に優れ、実用燃費が良いとされています。スペックを見てみると、最高出力こそ軽自動車の自主規制値上限である47kW(64PS)ですが、これはあくまでピークパワーの話です。
本当に注目すべきは「トルク」の方ですね。最大トルクは104N・m(10.6kgf・m)という数値を、わずか2,600回転という低い回転数で発揮します。これは自然吸気の1.0Lエンジン、例えばパッソやヤリス(1.0Lモデル)などに匹敵する力強さです。街中でのストップ&ゴーや、合流でのちょっとした加速など、日常で最も多用する回転域で「使える力」が出るようにセッティングされているのが分かります。

| 項目 | スペック詳細 | Sの視点 |
|---|---|---|
| エンジン型式 | S07B | Nシリーズ専用設計の熟成ユニット |
| 最高出力 | 47kW (64PS) / 6,000rpm | 高速道路の追い越しも不安なし |
| 最大トルク | 104N・m (10.6kgf・m) / 2,600rpm | ここが一番の推し!出足が軽快 |
| 過給圧制御 | 電動ウェイストゲートバルブ | レスポンス向上の肝となる技術 |
ターボは速い?加速性能の実態
「軽自動車のターボなんて、エンジン音がうるさくなるだけで、そんなに速くないでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、N-WGNカスタムターボに関しては、そのイメージを良い意味で裏切ってくれるはずです。
電動ウェイストゲートによるレスポンス革命
この車が「速い」と感じる最大の要因は、「電動ウェイストゲート」の採用にあります。従来の軽ターボは、アクセルを踏んでから排気圧が高まるまで過給が効かず、一瞬の「間(ターボラグ)」がありました。しかし、N-WGNは電気的にバルブを制御することで、踏み込んだ瞬間に過給圧を立ち上げることができます。
G-Design Shiftとの協調制御
さらに、ホンダ独自のCVT制御技術「G-Design Shift」も優秀です。CVT特有の「エンジン回転だけが先に上がって、速度があとからついてくる(ラバーバンドフィール)」現象を徹底的に抑制しています。アクセル開度に対してリニアに車速が伸びていくため、感覚としては有段ATに乗っているようなダイレクト感があります。
実際にバイパスの合流などでアクセルを踏み込むと、「あ、これ余裕だな」と直感的に感じることができます。ベタ踏みしなくても、スルスルと法定速度まで達してしまうので、結果としてエンジンをあまり回さずに済み、車内も静かなまま加速を終えることができるのです。

カスタムターボの燃費と満タンで何キロ走るか
パフォーマンスが高いのは魅力的ですが、維持費に直結する燃費性能も気になりますよね。JH3型N-WGNカスタムターボのカタログ燃費(WLTCモード)は21.2km/L(FFモデル)となっています。
実燃費はどれくらい?
私の経験や多くのオーナー情報を総合すると、実燃費の目安は以下のようになります。
- 市街地(ストップ&ゴー多め): 13.0〜15.0 km/L
- 郊外・バイパス(流れが良い): 18.0〜20.0 km/L
- 高速道路(巡航): 20.0〜22.0 km/L

実は、ターボエンジンのトルクがあるおかげで、発進時にアクセルを深く踏み込む必要がなく、巡航中も低い回転数を維持できるため、「丁寧に走ればNAモデル並みか、それ以上に走る」という逆転現象が起きることがあります。
満タン航続距離をシミュレーション
N-WGNの燃料タンク容量は、FFモデルで27L、4WDモデルで25Lです。これを基に航続距離を計算してみましょう。
満タン航続距離の目安(FFモデル / タンク27L)
給油ランプが点灯する残量(約4L)を残して、23L消費したと仮定します。
- 街乗り(実燃費 14km/L):約322km
- 郊外・高速(実燃費 20km/L):約460km
高速道路を使ったロングドライブなら、途中給油なしで東京〜名古屋間(約350km)を余裕で走り切れる計算になります。タンク容量自体は軽自動車の標準的なサイズですが、燃費効率が良いので航続距離への不満は少ないでしょう。
乗り心地とタイヤサイズ
「軽自動車は突き上げが酷くて疲れる」というのも過去の話になりつつあります。N-WGNカスタムターボは、N-BOXよりも全高が低い(1,705mm)ため重心が低く、サスペンションもしなやかに動くようセッティングされています。
15インチタイヤの採用とその影響
カスタムターボには、足元を引き締める15インチアルミホイール(タイヤサイズ:165/55R15)が標準装備されています。一般的にタイヤの扁平率が低くなる(タイヤが薄くなる)と、路面のゴツゴツを拾いやすくなりますが、N-WGNの場合はボディ剛性が非常に高いため、サスペンションがしっかりと仕事をして衝撃をいなしてくれます。
マンホールの段差などを通過した際も、「ガタンッ!」ではなく「トンッ」と角の取れた感触で収束するため、後席に乗っている家族からの不満も出にくい乗り味に仕上がっています。

テレスコピックステアリングの恩恵
そして、乗り心地や疲労軽減を語るうえで忘れてはならないのが、ホンダの軽自動車として初めて採用された「テレスコピック&チルトステアリング」です。
テレスコピックとは?
ハンドルの「上下」の位置調整(チルト)だけでなく、「前後」の位置調整ができる機能です。
これにより、小柄な方から大柄な男性まで、誰もが最適なドライビングポジションを取ることができます。無理のない姿勢で運転できることは、長時間のドライブにおける腰やお尻への負担を劇的に減らしてくれます。
長距離移動は快適か

結論から申し上げますと、N-WGNカスタムターボでの長距離移動は「驚くほど快適」です。その理由は、余裕あるエンジンパワーだけでなく、高度な運転支援システムにあります。
全車標準装備のHonda SENSING
N-WGNには、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」が全タイプに標準装備されています。中でも長距離移動で威力を発揮するのが以下の2つです。
- 渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール):
高速道路で先行車との車間距離を自動で調整し、渋滞時には停止まで追従してくれます。アクセルとブレーキの踏み替え回数が激減するため、右足の疲れがほとんどありません。 - LKAS(車線維持支援システム):
車線の中央を走るようにステアリング操作を支援してくれます。横風が強い日などは特に頼りになります。
さらに、オートブレーキホールド機能も搭載されているため、信号待ちや渋滞での停止中にブレーキペダルを踏み続ける必要がありません。これらの機能と、静粛性の高い車内空間、座り心地の良いシートが組み合わさることで、N-WGNカスタムターボは立派な「グランドツーリングカー」として機能するのです。
N-WGNのスペックを紹介
N-WGN(ノーマル)およびN-WGN Customの主要グレードのスペックを一覧表にまとめました。特にターボモデルはトルク性能が高く、燃費とのバランスも優れていることが数値からも分かります。
| グレード | 型式 | 新車価格(税込) | 駆動方式 | トランスミッション | 全長×全幅×全高(mm) | 室内寸法(mm) | 車両重量(kg) | 排気量(cc) | 最高出力(PS) | 最大トルク(kg・m) | 燃費(WLTCモード) | 最小回転半径 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| N-WGN L | 6BA-JH3 | 1,419,000円 | 2WD | CVT | 3,395×1,475×1,675 | 2,055×1,350×1,300 | 850 | 658 | 58 | 6.6 | 23.2km/L | 4.5m |
| N-WGN Custom L | 6BA-JH3 | 1,683,000円 | 2WD | CVT | 3,395×1,475×1,705 | 2,055×1,350×1,300 | 870 | 658 | 58 | 6.6 | 23.2km/L | 4.5m |
| N-WGN Custom L ターボ | 6BA-JH3 | 1,782,000円 | 2WD | CVT | 3,395×1,475×1,705 | 2,055×1,350×1,300 | 890 | 658 | 64 | 10.6 | 21.2km/L | 4.7m |
| N-WGN Custom L ターボ | 6BA-JH4 | 1,915,100円 | 4WD | CVT | 3,395×1,475×1,725 | 2,055×1,350×1,300 | 950 | 658 | 64 | 10.6 | 20.0km/L | 4.7m |
※ HONDA公式サイトより引用
評価と維持費で見るN-WGNのカスタムターボの実力
走行性能の高さは分かりましたが、実際に所有して維持していくとなると、使い勝手やコスト面、そしてオーナーたちのリアルな評価も気になるところです。ここでは、さらに踏み込んでN-WGNの実力を多角的に検証していきます。
- N-WGNの欠点検証:ターボいらない説は本当か
- オーナーによる評価
- 旧型カスタムターボの加速性能を振り返る
- 旧型の特徴をチェック
- 中古車の賢い選び方
- 結論:N-WGNのカスタムターボの実力を総評
N-WGNの欠点検証:ターボいらない説は本当か
ネット上の掲示板や知恵袋などを見ていると、「N-WGNにターボはいらないのでは?」「NA(ノンターボ)で十分」という意見をたまに見かけます。確かに、N-WGNのNAエンジンもVTECを採用しており、街乗りレベルでは非常に優秀な走りをします。
しかし、「いらない」と言い切れるのは、以下の条件に当てはまる方に限定されると私は考えます。
- 片道10km以内の通勤や買い物がメイン
- 高速道路は年に1〜2回乗るか乗らないか
- 基本的に1人または2人乗車での移動
- 平坦な道が多い地域に住んでいる
逆に言えば、もしあなたが「週末は少し遠出をしたい」「夏場でもエアコンをガンガン効かせて快適に走りたい」「合流で後続車に気を使いたくない」と考えているなら、間違いなくターボモデルを選ぶべきです。
ターボのパワーは単に「速く走るため」のものではなく、「安全マージン」として機能します。いざという時に加速できる余裕は、運転の焦りを消し、結果として安全運転に繋がるのです。ターボは「あって良かった」と思える瞬間が必ず訪れる装備だと私は断言します。

オーナーによる評価

実際にN-WGNカスタムターボを所有しているオーナーの方々の声を集めてみると、満足度の高さがうかがえますが、一方で細かい不満点も見えてきます。
オーナーが語る「満足点」
- 「コンパクトカーからダウンサイジングしたけど、走りに全く不満がない。むしろキビキビ走って楽しい。」
- 「ACCとオートブレーキホールドが便利すぎて、もうこれ無しの車には戻れない。」
- 「デザインがシンプルで上品。オラオラ系じゃない大人のカスタム顔が気に入っている。」
オーナーが語る「不満点・注意点」
- 「タコメーターの表示がデジタルで小さく、視認性が悪い。走りが良いだけにアナログメーターが欲しかった。」
- 「アイドリングストップからの復帰時に、少し振動を感じることがある。」
- 「2段ラックの荷室は便利だけど、ゴルフバッグのような大きな荷物を積むときにボードを外すのが少し手間。」
荷室についての注意点
N-WGN最大の特徴である「2段ラック」は、日常の買い物には最強の使い勝手を誇りますが、背の高い荷物や大きな荷物を頻繁に積む方にとっては、ボードの着脱が手間に感じる場合があります。ご自身の使用シーンを想像して、実車で確認することをおすすめします。
旧型カスタムターボの加速性能を振り返る
ここで少し、先代モデル(JH1/2型)についても触れておきましょう。中古車市場ではまだまだ現役の旧型N-WGNカスタムターボですが、エンジンは先代の「S07A型」を搭載していました。
実は、加速の「演出」という面では、旧型の方を好むファンも少なくありません。旧型はターボがかかった瞬間にグッと押し出される、いわゆる「ドッカンターボ」的な荒々しい力強さがありました。対して新型(現行型)は、電動ウェイストゲートのおかげで非常にスムーズでジェントルな加速をします。
「じゃじゃ馬的な面白さ」なら旧型、「洗練された大人の速さ」なら新型、という住み分けができるかもしれません。ただ、ボディ剛性や静粛性に関しては、設計の新しい現行型が圧倒的に上回っています。
旧型の特徴をチェック
もし予算を抑えるために旧型(JH1/2型)を検討する場合、現行型とは異なる特徴がいくつかあるので注意が必要です。
| 項目 | 旧型(JH1/2)の特徴 | 現行型(JH3/4)との違い |
|---|---|---|
| 全高 | 1,655mm(FF) | 現行型は少し背が高くなりました(1,705mm) |
| 安全装備 | あんしんパッケージ(CTBAなど) | 現行型はHonda SENSINGが全車標準。性能差は歴然 |
| 荷室 | 後席スライドで調整可能 | 現行型は2段ラック+低床フロアで使い勝手が向上 |
| デザイン | メッキ多めの派手な顔つき | 水平基調で落ち着いたモダンな顔つき |
旧型のデザインはエッジが効いており、今見ても古さを感じさせない独特の魅力があります。「安全装備はそこそこで良いから、安く手に入れて元気に走りたい」という方には、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
中古車の賢い選び方
N-WGNカスタムターボを中古車で探す場合、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
1. 整備記録簿の確認(リコール対応)
現行型(JH3/4型)の初期モデルでは、電動パーキングブレーキ関連の不具合によるリコールや生産停止期間がありました。購入を検討する個体が、しっかりと対策済みであるか、整備記録簿で必ず確認してください。
2. マイナーチェンジ前モデルが狙い目
2022年にマイナーチェンジが行われ、急アクセル抑制機能などが追加されましたが、基本的な走行性能に大きな差はありません。相場がこなれている「マイナーチェンジ前(2019年〜2022年前半)」のモデルで、走行距離が少ない個体を見つけるのが、最もコストパフォーマンスが良い選び方かなと思います。
3. 認定中古車の推奨
ターボ車はオイル管理などがエンジンの寿命に直結します。前オーナーがどのような乗り方をしていたか分からない場合も多いため、できるだけホンダのディーラー系販売店が扱う「認定中古車(U-Select)」を選ぶのが安心です。
結論:N-WGNのカスタムターボの実力を総評
ここまで様々な角度からN-WGNカスタムターボの実力を検証してきましたが、私の結論をお伝えします。
N-WGNカスタムターボは、「軽自動車の枠を超えた、非常に完成度の高いプレミアム・ツアラー」です。

1.0Lコンパクトカーを凌駕するほどの余裕ある動力性能、クラスを超えた静粛性と乗り心地、そしてドライバーを強力にサポートする安全運転支援システムの充実ぶり。これらは、単なる「近所の足」としての軽自動車を求めている人にはオーバースペックに感じるかもしれません。
N-WGNカスタムターボが持つ「真の実力」まとめ
余裕の加速性能:電動ウェイストゲート付ターボで、高速合流も坂道もストレスフリー。
快適な長距離移動:ACCとLKASが疲労を劇的に軽減し、どこまでも走りたくなる。
高い質感と静粛性:「軽だから」という妥協を感じさせない、大人のための上質空間。
賢い経済性:パワーがあるためエンジンを回す必要がなく、実燃費も優秀。
車に「快適さ」や「安心感」、そして所有する喜びとしての「質感」を求める人にとっては、これ以上ない選択肢となるでしょう。N-BOXほど広すぎず、セダンほど狭くない。この「ちょうどいい」サイズ感に、ホンダの走りの魂が凝縮されています。
ぜひ一度、お近くのディーラーや中古車店で、その走りの質感を実際に体感してみてください。