ハスラーに自転車は乗るのか?基本の積み方から固定方法まで完全解説

ハスラーに自転車は乗るのか?基本の積み方から固定方法まで完全解説
SUZUKI公式

「遊べる軽」として人気のスズキ・ハスラー。アウトドアやレジャーにぴったりのこの車で、サイクリングに出かけたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にハスラーへ自転車が乗るのか、どうすれば安全に運べるのか、具体的な方法やコツがわからず悩んでいませんか。

例えば、高校生のお子さんの送り迎えで急に自転車を積む必要が出た場合や、友人と2台の自転車を運びたい時、あるいは一般的な27インチのママチャリや20インチの子供用自転車はどうすればよいのか。無理な積み方をして、失敗や後悔はしたくないものです。

この記事では、ハスラーへの自転車の積み方について、室内への積載方法から安全な固定のコツ、さらにはサイクルキャリアの活用法まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。あなたのハスラーでのサイクルライフが、もっと豊かで便利なものになるはずです。 

記事のポイント

  • ハスラーに積める自転車の種類とサイズ別の注意点
  • 前輪を外すなどの具体的な自転車の積み方
  • 安全な固定方法と便利なアクセサリー
  • サイクルキャリアを含めた様々な積載方法の選択肢

ハスラーに自転車は乗るか?積載の基本と注意点

ハスラーに自転車は乗るか?積載の基本と注意点
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  • まずは基本「ハスラーに自転車は積めますか?」
  • ハスラーに乗る自転車の種類について
  • 27インチの自転車は積載可能か
  • 20インチの自転車の積み込み方
  • ママチャリ積載の難易度
  • 高校生の自転車を積める軽自動車を比較
  • ハスラーの主なスペック

まずは基本「ハスラーに自転車は積めますか?」

まずは基本「ハスラーに自転車は積めますか?」
軽自動車ナビ・イメージ

結論から言うと、スズキのハスラーには工夫次第で自転車を積むことが可能です。実際に、スズキの公式カタログやウェブサイトでも、ライフスタイルの一例として自転車を積載しているイメージ写真が掲載されていることがあります。これは、ハスラーが持つ広い室内空間と多彩なシートアレンジ機能の賜物と言えるでしょう。

ただし、どんな自転車でも無条件に、そのままの形で積めるわけではありません。自転車の種類やサイズ、そして何人で乗車するかによって、積み込みの可否や方法は大きく変わってきます。

ハスラーの強みは、後部座席を倒すことで生まれる広大でフラットな荷室空間にあります。このスペースを最大限に活用することで、自転車の積載が実現します。しかし、そのためには多くの場合、自転車の前輪を外したり、シートの位置を調整したりといった、いくつかの手順と工夫が必要になることを覚えておく必要があります。

ハスラーに乗る自転車の種類について

ハスラーに乗る自転車の種類について
軽自動車ナビ・イメージ

ハスラーに積載しやすい自転車と、そうでない自転車があります。どのような種類の自転車がハスラーに乗るのか、具体的に見ていきましょう。

積載しやすい自転車

一般的に、スポーツタイプの自転車は比較的積載しやすいと考えられます。

  • ロードバイク・クロスバイク: これらの自転車は、工具なしで簡単に前輪を取り外せるモデルが多く、車体を軽量化して作られているため、持ち運びや積み込み作業が容易です。前輪を外すことで全長が短くなり、ハスラーの荷室にも収まりやすくなります。
  • ミニベロ(小径車): タイヤが小さく全長も短いため、ロードバイクなどと同様に前輪を外せば、かなり余裕をもって積載することが可能です。モデルによっては、前輪を外さずに積める場合もあります。
  • 折りたたみ自転車: 最も簡単に積載できるタイプです。車体をコンパクトに折りたためるため、後部座席を倒した荷室スペースに余裕で収まります。固定もしやすく、最も手軽な選択肢と言えます。

積載に工夫が必要、または難しい自転車

一方で、日常生活で使われるタイプの自転車は、積載の難易度が上がります。

  • マウンテンバイク: 前輪を外せるモデルが多い点はロードバイクと同様ですが、ハンドル幅が広く、タイヤも太いため、車内での取り回しにはより一層の注意が必要です。
  • 子供用自転車: 20インチ程度の子供用自転車であれば、多くの場合、後部座席を倒せば積載可能です。ただし、補助輪が付いている場合は、その分幅を取るため、事前にサイズを確認することが望ましいです。
  • ママチャリ(シティサイクル): 前カゴや泥除け、スタンドなどが固定されており、簡単に分解できないため、積載は非常に困難です。次の見出しで詳しく解説します。

27インチの自転車は積載可能か

ハスラー 27インチの自転車は積載可能か
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高校生の通学用などでも一般的な27インチの自転車は、ハスラーに積めるのかどうか、特に気になるポイントだと思います。これについては、「条件付きで可能」というのが答えになります。

実際に27インチの自転車をハスラーに積んだという事例は複数見られます。ただし、そのためにはいくつかの手順を踏む必要があります。最も一般的な方法は、後部座席を倒してフラットな荷室を作り、自転車の前輪を外して、斜めに寝かせて積むというものです。

このとき、ハンドルの向きを調整したり、運転席や助手席を前方にスライドさせたりして、自転車全体が車内に収まるようにスペースを確保する作業が不可欠となります。後部ドアがきちんと閉まるか、自転車の後輪がバックドアに干渉しないかを確認しながら、慎重に位置を調整することが求められます。

デメリットとして、この方法では運転席や助手席のスペースがかなり窮屈になりがちです。特に長距離の移動では、ドライバーや同乗者の負担が大きくなる可能性があります。あくまで緊急時や近距離の移動手段と捉えるのが現実的かもしれません。

20インチの自転車の積み込み方

ハスラー 20インチの自転車の積み込み方
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20インチの自転車は、子供用自転車やミニベロ、折りたたみ自転車などに多いサイズです。27インチの自転車と比較すると、ハスラーへの積み込みは格段に容易になります。

折りたたみ自転車であれば、文字通り折りたたむことで、後部座席を片側だけ倒した状態でも積載できる場合があります。これにより、3人乗車と自転車の運搬を両立させることも可能になります。

折りたたみ機能がない20インチの自転車でも、後部座席全体を倒してフラットにすれば、多くの場合、前輪を外さずにそのまま積むことができます。もし、それでも長さが厳しい場合は、前輪を外す、あるいは前席のシートを少し前に出すといった簡単な調整で対応できるでしょう。

あるユーザーの例では、助手席を一番前にスライドさせ、そのシートと後部座席の間に自転車の前輪を落とし込むように配置することで、車体を安定させて積載するというコツも紹介されています。このように、少しの工夫でスマートに積み込めるのが20インチサイズの利点です。

ママチャリ積載の難易度

ハスラー ママチャリ積載の難易度
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日常の足として最も身近なママチャリ(シティサイクル)ですが、残念ながらハスラーへの積載は「非常に難しい」と言わざるを得ません。

その理由は、ママチャリ特有の構造にあります。

  • 前カゴ: ハンドル部分に大きなカゴが付いているため、これが車内の壁や天井に干渉し、積み込みの大きな障害となります。
  • ハンドル形状: 幅が広く、手前に大きくカーブした形状のハンドルは、車内でかなりのスペースを占有します。
  • 分解の困難さ: ロードバイクのように前輪をクイックリリースで簡単に外すことができず、泥除けやスタンドなども固定されているため、車体をコンパクトにすることができません。
  • 重量: スポーツバイクに比べて車体重量があるため、持ち上げて車内に入れる作業自体が大きな負担となります。

これらの理由から、仮に無理に積み込もうとすると、ハスラーの内装(天井、ドア、シートなど)を傷つけたり、汚したりするリスクが非常に高くなります。特にチェーンの油汚れは一度付着すると落とすのが困難です。したがって、ハスラーでママチャリを運ぶことは、基本的には推奨されないと考えた方が良いでしょう。

高校生の自転車を積める軽自動車を比較

ハスラー 高校生の自転車を積める軽自動車を比較
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高校生のお子さんが使う27インチの自転車を、雨の日などに迎えに行って積んで帰りたい、というニーズは少なくありません。ハスラーでも条件付きで可能ですが、より簡単に積載できる軽自動車も存在します。

特に「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるジャンルの軽自動車は、自転車の積載性に優れています。

  • ホンダ N-BOX: 低床設計と高い天井が特徴で、後部座席を倒せば27インチの自転車を立てたまま積載できると謳われています。自転車を持ち上げる高さが低く済むため、女性でも比較的楽に作業できます。
  • スズキ スペーシア: こちらもN-BOXと同様に、広い室内空間と低いフロア地上高を活かし、27インチの自転車を積載可能です。荷室開口部に自転車のタイヤをガイドするくぼみが設けられているモデルもあり、積み下ろしをサポートする工夫がされています。
  • ダイハツ タント: スーパーハイトワゴンの先駆けであり、モデルによっては自転車の積載が可能です。

これらの車種は、ハスラー(軽クロスオーバーSUV)とはジャンルが異なりますが、自転車の積載を最優先に考えるのであれば、有力な選択肢となります。車の購入を検討する際は、ご自身のライフスタイルの中で自転車の運搬がどれくらいの頻度で、どのような目的で必要なのかを考慮して車種選びをすることが大切です。

ハスラーの主なスペック

ハスラーの主なスペック
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ハスラーの主なスペックを以下の表にまとめています。

グレード 型式 新車価格(税込) 駆動方式 トランスミッション 全長×全幅×全高(mm) 室内寸法(mm) 車両重量(kg) 排気量(cc) 最高出力(PS) 最大トルク(kg・m) 燃費(WLTCモード) 最小回転半径
HYBRID Xターボ 5AA-MR92S 1,750,100円 2WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 850 658 64 10.0 22.6km/L 4.6m
HYBRID Xターボ (2トーン) 5AA-MR92S 1,933,800円 4WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 890 658 64 10.0 20.8km/L 4.6m
HYBRID X 5AA-MR92S 1,672,000円 2WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 830 657 49 5.9 25.0km/L 4.6m
HYBRID X (2トーン) 5AA-MR92S 1,855,700円 4WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 870 657 49 5.9 23.4km/L 4.6m
HYBRID Gターボ (2トーン) 5AA-MR92S 1,645,600円 2WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 840 658 64 10.0 22.6km/L 4.6m
HYBRID Gターボ 5AA-MR92S 1,730,300円 4WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 880 658 64 10.0 20.8km/L 4.6m
HYBRID G 5AA-MR92S 1,518,000円 2WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 820 657 49 5.9 25.0km/L 4.6m
HYBRID G (2トーン) 5AA-MR92S 1,701,700円 4WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 860 657 49 5.9 23.4km/L 4.6m
タフワイルド (2トーン) 5AA-MR92S 1,809,500円 2WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 840 657 49 5.9 25.0km/L 4.6m
タフワイルド 5AA-MR92S 1,894,200円 4WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 880 657 49 5.9 23.4km/L 4.6m
タフワイルドターボ 5AA-MR92S 1,838,100円 2WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 860 658 64 10.0 22.6km/L 4.6m
タフワイルドターボ (2トーン) 5AA-MR92S 2,021,800円 4WD CVT 3,395×1,475×1,680 2,215×1,330×1,270 900 658 64 10.0 20.8km/L 4.6m

※ SUZUKI公式サイトより引用

 ハスラーに自転車は乗るのか?積み方の実践

ハスラーに自転車は乗るのか?積み方の実践
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  • 基本的なハスラーへの自転車の積み方
  • 車に自転車を積むときのコツは?
  • 自転車の固定方法
  • 自転車を2台積載するテクニック
  • 軽自動車に自転車を積む方法のいろいろ
  • 自転車を積むためのキャリア
  • ハスラーに自転車は乗るのか?を総括

基本的なハスラーへの自転車の積み方

基本的なハスラーへの自転車の積み方
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ハスラーに自転車を積む際の基本的な手順は、安全かつスムーズな作業の鍵となります。ロードバイクやクロスバイクを1台積む場合を想定して、一連の流れを解説します。

  1. 後部座席を倒し、荷室をフラットにする: まず、ハスラーの後部座席を一番後ろまでスライドさせた状態で、背もたれを前に倒します。これにより、最大限の荷室長を確保したフラットな空間が生まれます。
  2. 保護シートを敷く: 次に、車内を傷や汚れから守るために、荷室全体にブルーシートや大判のレジャーシート、あるいは専用のラゲッジマットを敷きます。後で掃除する手間を省くためにも、この工程は省略しないようにしましょう。特にハスラーは後部座席の背面が樹脂製で汚れを拭き取りやすいですが、側面や前席の裏側を保護するためにもシートの使用をお勧めします。
  3. 自転車の前輪を外す: スポーツバイクの場合、前輪のクイックリリースレバーを操作してホイールを取り外します。これにより、自転車の全長が大幅に短くなり、積み込みが格段に楽になります。外した前輪は、専用のホイールバッグなどに入れておくと、車内を汚さず、他の荷物との干渉も防げます。
  4. 自転車を積み込む: 自転車を横に寝かせ、後部ドアから慎重に積み込みます。この時、チェーンやディレイラー(変速機)といった油分が付着している駆動系パーツが車内のシートなどに触れないよう、上向きにするのが一般的です。

この手順で、まずは自転車を車内に収めることができます。次のステップとして、細かな位置調整や固定作業に移ります。

車に自転車を積むときのコツは?

ハスラー 車に自転車を積むときのコツは?
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自転車をただ車内に入れるだけでなく、いくつかのコツを実践することで、より安全かつ効率的に積載できます。

  • ペダルの位置を調整する: 自転車を寝かせて積む際、ペダルが出っ張っていると内装に当たったり、無駄なスペースを取ったりすることがあります。クランクを回して、ペダルが邪魔にならない位置(例えば、車体の内側に向くように)に調整しておくと、スムーズに収まります。
  • ハンドルの向きを工夫する: ハンドルは車内で最も幅をとるパーツの一つです。前輪を外した状態でハンドルを90度切り、フレームに沿わせるようにすると、全体の幅をかなり抑えることができます。必要であれば、緩く紐などでフレームに結びつけておくと良いでしょう。
  • チェーン周りの養生: 前述の通り、チェーンの油汚れは非常に厄介です。チェーン側を上にして積むのが基本ですが、念のため、マイクロファイバータオルやウエスなどでチェーン部分を覆っておくと、万が一の接触時にも安心です。
  • 積み込みは後部サイドドアから: 多くの人はバックドア(リアハッチ)から積み込むことを想像しますが、ハスラーの形状や自転車のサイズによっては、後部座席のサイドドアから入れた方が作業しやすい場合があります。特に一人で作業する場合、車体の横からスライドさせるように入れると、体への負担が少ないこともあります。

これらのちょっとしたコツを覚えておくだけで、積載作業のストレスが大きく軽減され、愛車をきれいに保つことにも繋がります。

自転車の固定方法

ハスラー 自転車を2台積載するテクニック
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車内に積んだ自転車が走行中に動いてしまうと、運転の妨げになるだけでなく、急ブレーキなどの際に非常に危険です。また、内装を傷つける原因にもなるため、しっかりと固定することが絶対に必要です。

固定具の活用

自転車を固定するためには、専用の道具を使うのが最も確実です。

  • タイダウンベルト・荷締めベルト: 100円ショップやホームセンターで手軽に入手できるベルトです。これらを使い、自転車のフレームと車内のフックなどを結びつけます。自転車を揺すってみて、動かない程度にしっかりと締め付けましょう。
  • 純正アクセサリーの活用: ハスラーには、荷室の側面などに純正の「ユーティリティカラーリングフック」や「ラゲッジベルト」といったアクセサリーが用意されています。これらは車体にしっかりと固定されているため、安心して自転車を固定するアンカーポイントとして活用できます。
  • サイクルキャリア(室内用): ミノウラ社の「VERGO(バーゴ)」に代表される室内用のサイクルキャリアも有効な手段です。これは、自転車の前輪を外したフロントフォーク部分を固定するスタンドで、これを荷室の床に置くことで、自転車を立てた状態で安定させることができます。

固定のポイント

固定作業を行う際は、自転車のフレームの2ヶ所以上を、対角線上に引っ張るように固定すると安定感が増します。例えば、自転車の後輪付近と、ヘッドチューブ(ハンドルの付け根)付近を、それぞれ車体の左右にあるフックに結びつけるといった形です。ベルトがたるまないように長さを調整し、走行前には必ず固定状態を確認する習慣をつけましょう。

自転車を2台を積載するテクニック

ハスラー 自転車の固定方法
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友人とのサイクリングなど、ハスラーに自転車を2台積みたいという場面もあるでしょう。これも工夫次第で可能ですが、1台積む時よりもさらに難易度は上がります。

積み方の手順

  1. 準備: 1台積みの時と同様に、後部座席を倒して保護シートを敷き、2台とも前輪を外しておきます。
  2. 1台目の積み込み: まず1台目の自転車を荷室の片側に寄せ、横に寝かせて積みます。
  3. 保護シートを挟む: 1台目の自転車の上に、もう一枚シートや毛布などを敷きます。これは、自転車同士が直接触れ合ってフレームやパーツに傷がつくのを防ぐためです。特に、ペダルやチェーンリングがもう一方のフレームに当たらないよう、厚手のものを挟むと良いでしょう。
  4. 2台目の積み込み: 2台目の自転車を、1台目とは互い違いになるように(例えば、1台目を進行方向に向けて積んだら、2台目は逆向きにするなど)重ねて積みます。ハンドルの向きやクランクの位置を調整し、2台がうまく組み合わさるように配置するのがコツです。
  5. 固定: 2台まとめて、荷締めベルトなどで車体にしっかりと固定します。

注意点

2台積載は、荷室スペースが限界に近くなります。運転席・助手席のポジションもかなり前に出す必要があり、窮屈さは避けられません。また、積み下ろしにはかなりの手間と時間がかかります。

頻繁に2台で出かけるのであれば、後述する車外キャリアの導入を本格的に検討することをお勧めします。車内積載は、あくまで臨時的な手段と考えるのが賢明です。

軽自動車に自転車を積む方法のいろいろ

ハスラー 軽自動車に自転車を積む方法のいろいろ
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ハスラーに限らず、軽自動車に自転車を積む方法は、大きく分けて車内に積む方法と、車外に設置するキャリアを使う方法があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の使い方に合った方法を選ぶことが大切です。

積載方法メリットデメリット
車内積載・キャリア購入の費用がかからない
・自転車が雨風や盗難から守られる
・特別な準備なしで比較的気軽にできる
・車内が汚れたり傷ついたりするリスクがある
・室内空間が狭くなり、同乗者や他の荷物に影響が出る
・自転車の分解や組み立てに手間がかかる
ルーフキャリア・車内空間を広々と使える
・自転車以外の荷物(スキー、サーフボード等)も運べる
・ハスラーのアクティブな外観にマッチする
・自転車の持ち上げ(リフトアップ)が必要で力作業になる
・車高が高くなり、高さ制限のある場所(立体駐車場等)に入れない
・ベースキャリアとアタッチメントの購入費用がかかる
リアマウントキャリア・比較的安価で、取り付けが簡単なモデルが多い
・低い位置で作業できるため、自転車の積み下ろしが楽
・車のボディ(バックドア)に傷がつく可能性がある
・走行中にナンバープレートやテールランプが隠れないよう注意が必要
・ハスラーでは適合する製品が少ない可能性がある
ヒッチキャリア・最も頑丈で、重量のある自転車や複数台の積載に適している
・自転車の積み下ろしが非常に楽
・車体にヒッチメンバーの取り付け工事が必要
・費用が最も高額になる
・全長が長くなるため、運転や駐車に注意が必要

このように、どの方法にも一長一短があります。利用頻度、予算、運ぶ自転車の種類、そして手間の許容範囲などを総合的に考えて、最適な方法を選択するのが良いでしょう。

自転車を積むためのキャリア

ハスラー 自転車を積むためのキャリア
軽自動車ナビ・イメージ

ここまで解説してきたように、ハスラーへの自転車の車内積載は可能ですが、いくつかのデメリットも伴います。

  • 毎回、前輪を外したり、シートを倒したりする手間がかかる。
  • 車内が汚れや傷がつくのが心配。
  • 自転車を積むと、同乗者や他の荷物のスペースがなくなる。
  • そもそもママチャリのような自転車は積むことができない。

もし、これらの点にストレスを感じる、あるいはもっと頻繁に気軽に自転車を運びたいと考えるのであれば、「サイクルキャリア」の導入が最も有効な解決策となります。

ハスラーの場合、スズキの純正アクセサリーとしてルーフキャリア(ベースキャリア)が用意されています。このベースキャリアを装着すれば、その上に自転車用のアタッチメントを取り付けて、屋根の上にスマートに自転車を固定できます。見た目もスタイリッシュで、ハスラーのアクティブなイメージをより一層引き立ててくれるでしょう。

一方で、車の後ろに取り付けるリアマウントキャリアについては注意が必要です。ハスラーは車幅が狭いため、一般的なスポーツバイクを横向きに積載すると、車幅を超えてしまい道路交通法の規定に抵触する可能性が指摘されています。また、バックドアの形状などから、取り付けが可能な製品も限られます。リアキャリアを検討する際は、販売店や専門店に適合をよく確認することが不可欠です。

ハスラーに自転車は乗るのか?を総括

記事のポイントをまとめます。

  • ハスラーには工夫次第で自転車を積載できる
  • 後部座席を倒してフラットな荷室を作るのが基本
  • ロードバイクやクロスバイクは前輪を外して積む
  • ミニベロや子供用自転車は比較的簡単に積載可能
  • 27インチ自転車も積めるが室内はかなり窮屈になる
  • ママチャリの車内積載は構造上、非常に難しい
  • 内装の傷や汚れを防ぐため保護シートは必須
  • 安全のため荷締めベルトなどで自転車の固定は絶対に行う
  • 純正のフックやアクセサリーを活用すると便利
  • 自転車2台の積載も可能だが手間がかかり難易度は高い
  • 自転車同士の干渉を防ぐため間に緩衝材を入れる
  • 積み込みはバックドアだけでなく後部サイドドアから試す価値あり
  • 頻繁に利用するならサイクルキャリアの導入がおすすめ
  • ルーフキャリアは純正アクセサリーとして用意されている
  • リアキャリアは車幅や適合の問題で慎重な検討が必要