
「ハスラーのクーペの発売はいつ?」「内装はどんな特徴があるの?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。スズキが発表したコンセプトカーであるハスラーのクーペは、そのおしゃれでかわいいデザインから多くの注目を集めましたが、その後の発売日や価格に関する情報が少なく、気になっている方も多いはずです。
一方で、市販されている新型ハスラーには、人気のタフワイルドをはじめとする魅力的なグレードが存在し、その内装の種類や室内寸法、便利な収納アイデアにも関心が集まっています。自分好みのカスタムができるアクセサリーや、多彩なシートアレンジもハスラーの大きな魅力です。
この記事では、ハスラーのクーペの発売に関する最新情報から、謎に包まれた内装の特徴、そして市販モデルの詳しい情報まで、車選びで失敗や後悔をしないために徹底解説します。新車・中古の価格相場や、購入前に知っておきたい欠点にも触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
ハスラーのクーペの内装と発売情報の全貌

- 結局ハスラー・クーペの発売はあったのか?
- 未定のままの発売日
- ハスラー・クーペの特徴
- 謎に包まれたクーペの内装
- 予想される価格
- 市販の新型ハスラーはいつ発売された?
結局ハスラー・クーペの発売はあったのか?

結論から言うと、ハスラー・クーペは2024年現在、市販されていません。このモデルは、あくまでコンセプトカーとして発表されたものです。
ハスラークーペが初めて披露されたのは、2013年に開催された「第43回 東京モーターショー」でした。このとき、市販化されることになる初代ハスラーと同時に参考出品車として展示され、その斬新なデザインで大きな話題を呼びました。
しかし、モーターショーでの発表以降、スズキから市販化に関する正式なアナウンスはなく、現在に至るまで発売は実現していません。多くのファンが市販化を期待しましたが、軽自動車市場では実用性や室内空間の広さが重視される傾向が強く、デザイン性を優先したクーペスタイルは販売戦略に合わなかったと推測されます。
未定のままの発売日

前述の通り、ハスラー・クーペは市販化されていないため、具体的な発売日は存在しません。2013年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして発表されて以来、10年以上が経過していますが、市販に向けた具体的な動きは見られないのが現状です。
時折、自動車情報サイトなどで「ハスラーのクーペ登場か」といった記事が見られますが、これらはコンセプトモデルの再評価や、将来的な登場への期待感を込めたものがほとんどです。
ただ、同時期にホンダから発売された「N-BOXスラッシュ」のように、デザイン性を重視した軽自動車が市場に受け入れられた例もあります。そのため、EV化などの新しい技術トレンドに合わせて、ハスラーのクーペのようなユニークなモデルが将来的に復活する可能性はゼロではないと考えられます。
ハスラー・クーペの特徴

ハスラー・クーペは、市販のハスラーが持つSUVの力強さと、スポーツクーペのような流麗なスタイリングを融合させた、まったく新しいデザイン提案でした。
なだらかに傾斜するルーフライン
最大の特徴は、ボディ後端に向かってなだらかに傾斜するルーフラインです。これにより、軽自動車としては珍しい「ファストバックシルエット」を実現しています。市販のハスラーの全高が1665mm(初代)であるのに対し、ハスラー クーペは1630mmと低く抑えられており、よりスポーティでスタイリッシュな印象を与えます。
2ドア風に見せるヒドゥンタイプのドアハンドル
後部座席のドアハンドルが窓枠の後方(Cピラー)に隠された「ヒドゥンタイプ」を採用している点も大きな特徴です。このデザイン処理により、一見すると2ドアクーペのように見え、流麗なサイドビューを強調しています。ドアパネルの形状も専用に作り変えられており、スズキのデザインに対する本気度がうかがえます。
SUVらしさを残した足回り
クーペスタイルでありながら、大径の15インチタイヤや180mmの最低地上高といったSUVらしい要素はそのまま継承しています。これにより、「悪路も走れるファッショナブルなクーペSUV」という、他に類を見ない独創的なコンセプトを確立していました。
謎に包まれたクーペの内装

ハスラー・クーペの内装に関しては、公式から詳細な情報はほとんど公開されていません。東京モーターショーで展示された際も、主にエクステリアデザインが注目点の中心でした。
公開された写真や映像から確認できる範囲では、基本的なインパネのレイアウトは同時に発表された市販版ハスラーに近いものであったと推測されます。しかし、コンセプトカーとして特別な加飾やシートデザインが採用されていた可能性は高いです。
市販版ハスラーが「遊び心」をテーマにした機能的な内装で人気を博したことを考えると、もしハスラー・クーペが市販されていたならば、よりパーソナルでスポーティな空間が演出されていたかもしれません。例えば、専用のメーターデザインや、ホールド性の高いセミバケット風シートなどが採用されていた可能性がありますが、これらはすべて想像の域を出ません。
予想される価格

ハスラー・クーペは市販されていないため、当然ながら公式な価格は存在しません。しかし、もし発売されていた場合、どのくらいの価格帯になったかを推測することは可能です。
一般的に、クーペ風のデザインを採用したモデルは、ベース車両に対して追加の開発コストがかかるため、価格は高くなる傾向にあります。特にハスラー クーペは、ルーフやリアドアパネルを専用設計するなど、かなり手が込んでいました。
当時の市販版ハスラーの上級グレード「Xターボ」が約160万円だったことを考慮すると、ハスラー・クーペはそれよりも15万円から25万円程度上乗せされ、175万円から185万円程度の価格設定になっていたと予想されます。さらに、専用装備などを加味すれば、200万円に迫る価格になる可能性も考えられたでしょう。
市販の新型ハスラーはいつ発売された?

読者の方が混同しないように整理しておくと、市販されている「ハスラー」は、現在2代目モデルが販売されています。
初代モデルは2014年1月8日に発売され、軽クロスオーバーという新しいジャンルを切り拓き大ヒットしました。そして、初のフルモデルチェンジを経て、2代目となる現行モデルが2020年1月20日に発売開始となりました。
現行モデルは、初代のコンセプトを継承しつつ、新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用により、室内空間の拡大や走行性能の向上を実現しています。さらに、2024年5月24日には一部仕様変更が行われ、全車にLEDヘッドランプが標準装備されたほか、人気の「タフワイルド」がカタロググレードとして正式に追加されるなど、継続的に進化を続けています。
現行ハスラーから探るクーペの内装と発売への期待

- ハスラーで1番売れているグレードは?
- SUV感が魅力のハスラーのタフワイルド
- 選べる内装の種類を解説
- おしゃれでかわいい内装の魅力
- 内装カスタムと人気アクセサリー
- 内装アレンジと収納アイデア
- 室内寸法の広さをチェック
- 購入前に知るべきハスラーの欠点
- 新車・中古の価格相場
- ハスラーのクーペの内装と発売についてを総括
ハスラーで1番売れているグレードは?

スズキからグレード別の具体的な販売台数は公表されていませんが、市場の動向や中古車市場の流通量から見ると、装備の充実度と価格のバランスが取れた上級グレード「HYBRID X」および「HYBRID Xターボ」が人気を集めていると考えられます。
「HYBRID X」は、LEDヘッドランプや本革巻ステアリング、各種メッキ加飾など、内外装の質感を高める装備が標準で備わっています。また、後席のパーソナルテーブルなど、快適性を向上させる機能も充実しており、ファミリー層やメインカーとして使用するユーザーからの支持が厚いです。
一方で、ベーシックな「HYBRID G」も、基本的な安全装備や快適装備は搭載されており、コストを抑えたいユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となります。最近では、後述する「タフワイルド」がその個性的なデザインで人気を博しており、グレード選びはユーザーのライフスタイルによって多様化していると言えます。
SUV感が魅力のハスラーのタフワイルド

2024年5月の一部仕様変更で正式にカタロググレードとなった「タフワイルド」は、ハスラーの中でも特にSUVらしさを強調したモデルです。
エクステリアは、専用デザインのフロントグリルやメッキ仕上げの前後バンパーガーニッシュ、そしてブラックメタリック塗装の15インチアルミホイールが特徴です。フロントフードにはブラックメッキの「HUSTLER」アルファベットエンブレムが装着され、標準装備のルーフレールと相まって、より力強くワイルドな印象を与えます。
インテリアも特別仕様で、マットカーキを基調とした専用カラーが採用されています。シート表皮やドアトリムクロスには撥水加工が施されており、アウトドアで汚れた際も手入れがしやすくなっている点は、アクティブなユーザーにとって嬉しいポイントです。
選べる内装の種類を解説

現行ハスラーの内装は、単一のデザインではなく、ボディカラーに応じて複数のインテリアカラーが用意されているのが大きな特徴です。これにより、外装と内装のコーディネートを楽しむことができます。
2024年5月の仕様変更後のモデルでは、主に以下の内装色が設定されています。
内装カラー | 主な対応ボディカラー(例) |
カーキベージュ | ソフトベージュメタリック、クールカーキパールメタリック、バーミリオンオレンジ ソフトベージュ2トーンなど |
オフブルー | オフブルーメタリック、デニムブルーメタリック ガンメタリック2トーン、ブルーイッシュブラックパール3など |
マットカーキ | タフワイルド専用 |
ブラックパール | HYBRID X/Xターボ専用 |
これらのカラーは、インパネのカラーガーニッシュやシートのアクセント部分に用いられ、車内の雰囲気を大きく変えます。タフワイルドやHYBRID X/Xターボでは、さらに専用のレザー調素材や加飾が施され、グレードごとの個性も明確にされています。
おしゃれでかわいい内装の魅力

ハスラーの内装が多くの人、特に女性から支持される理由は、単に機能的なだけでなく、乗るたびに気分が上がるような「おしゃれでかわいい」デザインにあります。
その象徴が、インパネに採用された3連のカラーガーニッシュです。タフな骨格をイメージさせるパイプで挟まれたようなデザインは、まるでアウトドアギアのよう。このガーニッシュの色がボディカラーと連動しているため、車全体に統一感が生まれます。
また、シートに入れられたカラーアクセントや、丸みを帯びたエアコンの吹き出し口など、細部にまで遊び心が感じられるデザインが散りばめられています。SUVらしい力強さと、親しみやすい可愛らしさが絶妙なバランスで両立している点こそ、ハスラーの内装の最大の魅力と言えるでしょう。
内装カスタムと人気アクセサリー

ハスラーは、自分だけのオリジナルな一台を作り上げる「カスタム」の楽しさも提供しています。スズキから豊富な純正アクセサリーが用意されており、手軽に内装の雰囲気を変えることが可能です。
純正アクセサリーの例
- インパネガーニッシュ/ドアトリムパネル: 標準色以外に、ピアノブラック調やシャンパンゴールド、ウッド調など、さまざまなデザインに変更可能。内装の印象をガラリと変えられます。
- シートカバー: 撥水加工が施されたものや、レザー調、キャラクターデザインなど、デザインと機能性を両立したカバーが多数あります。
- フロアイルミネーション: ドアを開けると足元を青色LEDで照らし、夜間の乗降をサポートしつつ、おしゃれな空間を演出します。
社外品の活用
さらに、カー用品店などで販売されている社外品のアクセサリーも豊富です。特に、花柄や猫柄といったかわいいデザインのハンドルカバーやシートカバー、ゴミ箱などは女性ドライバーに人気があります。これらのアイテムを組み合わせることで、よりパーソナルな空間を作り出すことができます。
内装アレンジと収納アイデア

ハスラーは、見た目のおしゃれさだけでなく、徹底的に考え抜かれた実用性も兼ね備えています。多彩なシートアレンジと、かゆい所に手が届く豊富な収納スペースがその代表例です。
多彩なシートアレンジ
後部座席は左右独立でスライド・リクライニングが可能。荷物の量や乗車人数に合わせて柔軟に空間を調整できます。すべてのシートを倒せばフルフラットな空間が生まれ、大人2人でも十分に足を伸ばせるため、車中泊にも対応可能です。助手席を倒せば、サーフボードのような長い荷物も楽に積み込めます。
便利な収納スペース
ハスラーの収納は、単に数が多いだけでなく、配置が絶妙です。
- インパネアッパーボックス(助手席): 上級グレードではフタがテーブルになる便利な機能付き。
- 助手席シートアンダーボックス: 運転用の靴や掃除道具など、隠しておきたい物の収納に最適。
- ラゲッジアンダーボックス: 汚れたアウトドア用品も気兼ねなく積める防汚仕様。取り外して丸洗いも可能です。
- パーソナルテーブル(後席): ドリンクホルダーやフックが付いており、後席での飲食に役立ちます。
これらの収納をうまく活用することで、車内を常にすっきりと保つことができます。
室内寸法の広さをチェック

ハスラーは、軽自動車の規格内で最大限の広さを確保しており、その快適な居住空間も人気の理由の一つです。
具体的な室内寸法は以下の通りです。
- 室内長: 2,215mm
- 室内幅: 1,330mm
- 室内高: 1,270mm
現行モデルは、新プラットフォーム「HEARTECT」の採用により、先代モデルよりもホイールベースが35mm延長されました。この延長分が後席の足元スペース拡大に充てられており、大人の男性が座っても膝周りに余裕があります。
また、スクエアなボディ形状により頭上空間も広く、圧迫感がありません。ライバル車であるダイハツ・タフトと比較しても室内長で勝っており、ホンダ・N-BOXのようなスーパーハイトワゴンには室内高で劣るものの、SUVとしての走行性能と両立したパッケージングとしては非常に優秀な空間効率を実現しています。
購入前に知るべきハスラーの欠点

ハスラーは多くの魅力を持つ一方で、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、いくつかの注意点や欠点についても理解しておくことが大切です。
ノンターボ車の動力性能
ハスラーには自然吸気(ノンターボ)エンジンとターボエンジンが用意されています。ノンターボ車は燃費性能に優れますが、特に坂道や高速道路での合流など、パワーが必要な場面では力不足を感じることがあるかもしれません。多人数での乗車や長距離移動が多い方は、ターボモデルの試乗も検討することをおすすめします。
車高の高さに起因する挙動
最低地上高が180mmと高めに設定されているため、悪路走破性に優れる反面、カーブや強風時の高速走行では、一般的な軽自動車に比べてボディの揺れを感じやすい傾向があります。特に背の高い車に乗り慣れていない方は、少し不安に感じるかもしれません。
タイヤのサイズとコスト
標準で15インチの大径タイヤを装着しています。これは見た目の力強さや走行安定性に貢献しますが、一般的な軽自動車で多い14インチタイヤに比べて交換時の費用がやや高くなる可能性があります。
新車・中古の価格相場

ハスラーの購入を検討する際、価格は最も重要な要素の一つです。新車と中古車、それぞれの価格帯を把握しておきましょう。
新車価格
2024年5月の仕様変更後の新車価格は、以下の通りです。(消費税10%込み)
グレード | 駆動方式 | 価格(円) |
HYBRID G | 2WD | 1,518,000 |
HYBRID X | 2WD | 1,672,000 |
タフワイルド | 2WD | 1,760,000 |
HYBRID G ターボ | 2WD | 1,596,100 |
HYBRID X ターボ | 2WD | 1,750,100 |
タフワイルド ターボ | 2WD | 1,838,100 |
※4WD車は各グレードでおおよそ13万円~14万円高となります。
中古車価格相場
中古車市場では、年式や走行距離、グレードによって価格は大きく変動しますが、おおむね60万円台から200万円を超える価格帯で流通しています。特に、新車登録だけが行われた「届出済未使用車」は、新車に近い状態でありながら割安な価格で購入できるため人気があります。初代モデルであれば100万円以下でも十分に探すことが可能ですので、予算に合わせて検討すると良いでしょう。
ハスラーのクーペの内装と発売についてを総括
記事のポイントをまとめます。
- ハスラーのクーペは2013年東京モーターショーで発表されたコンセプトカーである
- 現在まで未市販で、公式な発売日や価格は存在しない
- 流麗なクーペスタイルとSUVの力強さを融合した特徴的なデザイン
- 詳細な公式情報がほとんどない、謎に包まれたクーペの内装
- 2020年1月発売の2代目モデルが市販されている現行ハスラー
- 2024年5月の仕様変更で「タフワイルド」が正式にグレード追加
- 遊び心と機能性を両立させた現行ハスラーの魅力的な内装
- ボディカラーと連動して選べる内装色と多彩なグレード展開
- 「タフワイルド」は専用の内外装でよりアクティブな印象を持つ
- 豊富なアクセサリーで実現する自分好みの内装カスタム
- 車中泊にも対応可能なフルフラットのシートアレンジ
- 実用性を高める多くの便利な収納スペース
- 軽自動車トップクラスを誇る室内空間の広さ
- ハスラーの注意点として挙げられるノンターボ車のパワー不足や横風での揺れ
- クーペは市販化は未定ながら、今もファンに愛され将来が期待される独創的なコンセプト