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ジムニーのオーバーフェンダーで捕まる?車検と9mmの真実

ジムニーのオーバーフェンダーで捕まる?車検と9mmの真実

SUZUKI公式

こんにちは。軽自動車ナビ、運営者の「S」です。

憧れのジムニーを手に入れて自分好みにカスタムしたいと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのがワイルドな見た目を演出できるオーバーフェンダーではないでしょうか。しかしインターネットで検索してみると、ジムニーのオーバーフェンダーは捕まる、違法改造だ、車検に通らないといったネガティブな情報がたくさん出てきて不安になってしまいますよね。特に9mm幅なら大丈夫という噂や、構造変更が必要で白ナンバーになるという話、警察の取り締まりで整備不良として罰金を取られるリスクなど、情報が錯綜していて何を信じればいいのか分からないという方も多いはずです。

そこで今回は、ジムニー乗りなら絶対に知っておきたいオーバーフェンダーの法的ルールや車検の仕組みについて、私自身の見解を交えながら分かりやすく解説していきます。

記事のポイント

  • オーバーフェンダー装着が違法改造になる具体的な基準
  • 「車検対応9mmフェンダー」でも軽自動車枠を超えてしまう理由
  • 警察の取り締まりや街頭検査でチェックされるポイント
  • 白ナンバー化(構造変更)の手続きと維持費の変化

ジムニーのオーバーフェンダーで捕まるリスクと法規制

ジムニーのオーバーフェンダーによる逮捕のリスクと黄色・白ナンバーの境界線を解説するタイトル画像

カスタムの中でも特に人気が高いオーバーフェンダーですが、実は道路運送車両法や軽自動車規格といった法律と密接に関わっているため、安易に取り付けると「不正改造車」として警察に検挙されるリスクがあります。ここでは、なぜジムニーのオーバーフェンダーが法的に問題になりやすいのか、その根本的な理由と基準について詳しく解説していきます。

  • オーバーフェンダーを付けるのは違法ですか?
  • 軽自動車でオーバーフェンダーは捕まりますか?
  • 何mmまで増やせますか?
  • JB23は何ミリまで?
  • JB64のオーバーフェンダー装着ガイド
  • 9mmの法的解釈

オーバーフェンダーを付けるのは違法ですか?

結論から言うと、オーバーフェンダーを付けること自体が直ちに違法というわけではありません。しかし、ジムニー(特に軽自動車規格のJB64やJB23など)に装着する場合、「軽自動車の規格サイズを超えてしまう」ことと「指定部品・指定外部品のルール」という2つの大きな壁があり、これらを無視すると違法改造になります。

まず、オーバーフェンダーは車の全幅を変えるパーツです。道路運送車両法では、車のサイズが変わる改造をした場合、原則として構造変更の手続きが必要になります。ただし、「指定部品」と呼ばれる特定のパーツ(ルーフキャリアなど)で、かつ一定の取り付け方法であれば手続きが不要という特例がありますが、残念ながらオーバーフェンダーはこれに含まれない「指定外部品」に分類されます。

指定外部品のリスク

オーバーフェンダーは「指定外部品」です。そのため、装着によって車の幅が車検証の記載値より20mm以上増える場合は、必ず構造変更検査を受けなければなりません。

つまり、「ただ付けただけ」の状態では、多くの場合で整備不良や不正改造とみなされる可能性が高いのです。特にタイヤの回転部分に関わるパーツなので、歩行者保護の観点からも警察のチェックは厳しい傾向にあります。自分ではカッコいいと思っていても、法律の基準を満たしていなければ、それはただの違法改造車になってしまいます。

軽自動車でオーバーフェンダーは捕まりますか?

「軽自動車だから少しぐらい大丈夫だろう」と考えるのは非常に危険です。むしろ、軽自動車であるジムニーだからこそ、オーバーフェンダー装着による摘発リスクは高いと言えます。

その理由は、日本の独自規格である「軽自動車枠」にあります。軽自動車として認められるためには、全幅が1480mm以下でなければなりません。現行のジムニー(JB64)の全幅はカタログ値で1475mmです。つまり、残されたマージンはわずか5mmしかありません。

軽自動車の絶対ルールである全幅1480mm以下のゲートを通るジムニーのイラスト

ここで、もし片側9mm(両側で18mm)のオーバーフェンダーを装着するとどうなるでしょうか?
計算上、1475mm + 18mm = 1493mm となり、軽自動車枠の1480mmを13mmもオーバーしてしまいます。

全幅1475mmのジムニーに片側9mmのフェンダーを装着すると合計1493mmとなり、1480mmの制限を13mm超過して違法になることを示す図解

ここが捕まるポイント!

実測で1480mmを超えた時点で、その車は法律上「軽自動車」ではなくなります。しかし、ナンバープレートが黄色のままであれば、それは「脱法行為(違法改造)」となり、警察の取り締まり対象となります。

街頭検査などでメジャーで測られれば一発でアウトですし、不正改造車として整備命令が出されることもあります。これが「捕まる」と言われる最大の理由です。特にカスタムカーが集まるイベントやパーキングエリアなどでは、警察官も知識を持ってチェックしているため、言い逃れはできません。

何mmまで増やせますか?

「何mmまでなら捕まらないのか?」という質問をよく受けますが、法的な解釈で言えば、構造変更をせずに合法的に装着できるのは「車検証の記載値から±20mm以内」かつ「軽自動車枠(全幅1480mm)を超えない範囲」となります。

しかし先ほど説明した通り、JB64ジムニーの全幅は1475mmですので、軽自動車のままでいられるのは残り5mm(片側2.5mm)程度しかありません。これでは実質的にオーバーフェンダーと呼べるようなパーツは装着できないことになります。

よく「10mm未満ならハミタイ(タイヤのはみ出し)がOKになった」という話を聞きますが、あれは2017年の保安基準改正によるもので、対象となるのは「タイヤのゴム部分(サイドウォール)」のみです。ホイールやフェンダーそのものがはみ出しても良いという緩和ではありません。

項目 2017年改正後のルール 注意点
タイヤのゴム部分 10mm未満なら突出OK ラベリングやリムガードなど
ホイール・リム 1mmでも突出はNG これまで通り厳しい
オーバーフェンダー 指定外部品扱い 全幅が変わるなら構造変更が必要

したがって、「10mmまでならフェンダーを出していい」と解釈してワイドなオーバーフェンダーを付けると、完全に違法となりますので注意が必要です。このあたりのルール改正については、国土交通省のガイドラインでも明確に示されています。

JB23は何ミリまで?

先代モデルであるJB23型ジムニーの場合も、基本的な考え方は現行のJB64と同じです。JB23の全幅も1475mmですので、軽自動車枠の1480mmまでは5mmの猶予しかありません。

JB23はカスタムパーツが豊富で、9mmフェンダーだけでなく、60mmや90mmといったワイドなオーバーフェンダーも多数販売されています。しかし、これらを装着して公道を走る場合は、例外なく「普通車(白ナンバー)」への構造変更が必須となります。

「昔の車だから規制が緩いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、全幅に関する規定や回転部分の突出禁止規定は年式に関わらず適用されます。特にJB23はリフトアップと合わせてカスタムされることが多く、目立つ分だけ警察の目にも留まりやすい傾向があります。古い型式であっても、保安基準違反は許されないということを肝に銘じておく必要があります。

JB64のオーバーフェンダー装着ガイド

では、現行のJB64ジムニーで合法的にオーバーフェンダーを楽しむにはどうすれば良いのでしょうか。大きく分けて2つの選択肢があります。

選択肢1:軽自動車枠を死守する極薄モール

一部のメーカーからは、片側数ミリ程度の車検対応モールや、見た目だけをオーバーフェンダー風にするダミーボルト付きの薄型パーツが販売されています。これなら全幅1480mm以内に収まる可能性があり、軽自動車のまま乗ることができます(ただし、製品誤差や取り付け位置には厳重な注意が必要です)。

全幅1480mmを超えない片側数ミリの極薄モールを選ぶことで、税金や維持費が安い黄色ナンバーを維持する解決策の図解

選択肢2:構造変更を前提に好きなフェンダーを付ける

9mmでも30mmでも、軽自動車枠を超えるパーツを付けるなら、いっそのこと構造変更申請を行って「白ナンバー(普通車)」登録にしてしまうのが最も安全で確実な方法です。これなら堂々と公道を走れますし、捕まる心配もありません。自分好みのスタイルを追求するなら、最初からこちらを選ぶのが正解です。

構造変更申請で普通車登録の白ナンバーに変更し、警察や車検を気にせず好きな幅のオーバーフェンダーを装着する解決策の図解

9mmの法的解釈

市場には「車検対応」と謳われた9mm幅のオーバーフェンダーがたくさん売られています。しかし、ここには大きな落とし穴があります。メーカーが言う「車検対応」とは、あくまで「道路運送車両法の±20mm以内の変更ルール」に適合しているという意味であることが多いのです。

しかし、ジムニー(軽自動車)においては、この「±20mmルール」よりも「軽自動車規格(1480mm以下)」という絶対的なルールが優先されます。

メーカーが主張するプラスマイナス20mmの車検対応ルールよりも、軽自動車枠の1480mmルールが最優先されることを説明する表

つまり、メーカーがいくら「車検対応です」と言っても、それを装着して実測値が1480mmを超えてしまえば、軽自動車としては車検に通りません。これは法的な解釈のパラドックス(矛盾)のようなものですが、最終的に検査場で判断されるのは「実測値」です。

専門家のアドバイス

「9mmならバレない」と考えるのは危険です。最近の車検場や警察の取り締まりでは、ジムニーのフェンダーに対して非常にシビアな目を向けています。特に9mmというサイズは、軽自動車規格をギリギリ超えるかどうかの微妙なラインなので、検査員の目も厳しくなります。

ジムニーのオーバーフェンダーで捕まるのを防ぐ車検対策

違法改造によりディーラーでの整備を断られたり、警察の検挙、事故時の保険トラブルに発展するなど社会的信用を失う代償を示す図

「捕まる」という事態は、つまり整備不良の状態にあるということです。安心してジムニーライフを楽しむためには、車検に適合する正しい状態を維持することが何よりの対策になります。ここでは、具体的な車検対策や構造変更の手続きについて解説します。

  • オーバーフェンダーは車検に通る?
  • 車検対応か確認
  • オーバーフェンダーを車検で外す問題点
  • 両面テープでOK?
  • 公認にかかる費用
  • 構造変更と税金
  • まとめ:ジムニーのオーバーフェンダーで捕まる前に

オーバーフェンダーは車検に通る?

先ほども触れましたが、9mmオーバーフェンダーを装着した軽自動車登録(黄色ナンバー)のジムニーが車検に通るかどうかは、「検査員の判断」と「実測値」に委ねられるという非常に不安定な状態です。

一部の民間車検場やユーザー車検では、検査員が「この程度なら誤差範囲」と見逃してくれたり、フェンダーを含めずに計測したりして合格することもあるようです。しかし、これはあくまで「運が良かった」あるいは「検査員の裁量(または見落とし)」によるものであり、法的に合法であるという証明にはなりません。

一方で、正規ディーラーやコンプライアンスに厳しい指定工場では、9mmフェンダーが付いているだけで「入庫拒否」や「車検NG」となる事例が多発しています。彼らは1mmでも軽規格をオーバーしていれば違法改造になることを熟知しているからです。車検に通ったからといって、次の車検も通るとは限らないのが現状です。

車検対応か確認

購入しようとしているオーバーフェンダーが本当に自分のジムニーにとって「車検対応」なのかを確認するためには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 製品の厚み(片側何mmか)
  • 装着後の全幅見込み(1475mm + 厚み×2)
  • 取り付け方法(リベット留めか、両面テープかなど)
  • メーカーの公式サイトにある「注意事項」の記載

良心的なメーカーであれば、「本製品を装着すると軽自動車枠を超過するため、構造変更が必要になります」と小さく注釈が書かれているはずです。この注釈を見落とさないようにしてください。「車検対応」という大きな文字だけを信じると、痛い目を見ることになります。疑問があれば、購入前にメーカーに直接問い合わせるのも一つの手です。

オーバーフェンダーを車検で外す問題点

「車検の時だけ外せばいいや」と考えるユーザーも少なくありません。確かに、車検の検査ラインを通る瞬間だけ純正状態に戻せば、車検自体は合格するでしょう。

しかし、車検が終わった後に再びオーバーフェンダーを取り付けて公道を走れば、その瞬間からまた「違法改造車」に逆戻りです。警察の街頭検査(無料車検とも呼ばれます)はいつ行われるか分かりませんし、万が一事故を起こした際、違法改造車であることが発覚すると、任意保険の支払いでトラブルになる(免責事項に該当する)リスクも考えられます。

また、両面テープやコーキングでしっかり固定したフェンダーを綺麗に剥がして、また貼り直すのは、塗装へのダメージも大きく、作業の手間も相当なものです。現実的な運用としてはおすすめできませんし、何より精神衛生上よくありません。

両面テープでOK?

取り付け方法に関しても法的な解釈があります。道路運送車両法では、部品の取り付け方法を「簡易的」「固定的」「恒久的」などに分類しています。

「両面テープなら剥がせるから簡易的な取り付けでしょ?」と思われがちですが、自動車外装用の強力な両面テープは、剥がすのに工具や溶剤が必要になることが多く、法的には「固定的取り付け」とみなされるのが一般的です。固定的取り付けの場合、指定外部品(オーバーフェンダー)は車体の一部とみなされ、全幅に含まれます。

一方で、マグネット式などで簡単に手で取り外せるものは「部品」として認められず、単なる「積載物」や「不適切な付加物」とみなされることがあります。しかも、マグネットでハミタイを隠している場合、警察からは「ハミタイを隠蔽している」と判断され、より悪質とみなされる可能性もあります。

車検時のみパーツを外す行為や、両面テープ・マグネットでの固定が隠蔽工作や悪質判定とみなされるリスクの解説

公認にかかる費用

法的リスクを完全にクリアにする唯一の方法が「構造変更」です。これにより、軽自動車から普通車(小型乗用車)へと登録を変更し、白ナンバーを取得します。

構造変更をショップに依頼する場合の費用目安は以下の通りです。

項目 費用目安 備考
検査手数料・印紙代 約2,000円〜2,500円 法定費用
ナンバープレート代 約1,500円〜 地域により異なる
代行手数料 30,000円〜50,000円 ショップへの報酬
合計 約3.5万円〜6万円  

この費用を支払えば、堂々と大手を振ってオーバーフェンダーを装着したジムニーに乗ることができます。精神的な安心感を買うと思えば、決して高い出費ではないかもしれません。また、自分で行う(ユーザー構造変更)ことも可能ですが、書類作成などの難易度は高いため、プロに任せるのが無難です。

構造変更と税金

構造変更をして白ナンバーになると、毎年の維持費が変わります。ここが一番の懸念点という方も多いでしょう。

維持費の変化(目安)

自動車税: 年額10,800円(軽)→ 25,000円(白)
重量税(車検時): 6,600円(軽)→ 約24,600円(白)
高速道路料金: 軽自動車料金 → 普通車料金(約2割増)

自動車税、重量税、高速道路料金など、白ナンバー化に伴い年間約5万円から6万円の維持費負担が増加することを示す図解

自動車税は年間で約14,200円アップ、重量税も車検ごとに増額となります。また、任意保険についても、型式に「改」がつくことでネット型保険に加入できなくなるケースがあり、代理店型の保険に切り替えることで保険料が上がる可能性があります。

年間トータルで見ると、おおよそ5万円〜6万円程度の維持費アップを見込んでおく必要があります。このコスト増と、理想のスタイルを天秤にかけて判断することになります。

まとめ:ジムニーのオーバーフェンダーで捕まる前に

グレーゾーンを避け、薄いモールで黄色ナンバーを守るか、構造変更で白ナンバーにするかという賢いジムニー乗りの2つの選択肢を示す図

ジムニーのオーバーフェンダーカスタムは、車の印象をガラリと変える魅力的な手法ですが、そこには「軽自動車規格」という厳しいルールが存在します。「みんなやっているから」「9mmなら大丈夫らしい」という曖昧な情報を信じて安易に装着すると、警察に捕まるリスクや車検に通らないトラブルに直面することになります。

ここで、今回の記事でお伝えした重要なポイントをおさらいしておきましょう。

ジムニーは全幅1480mmを超えると軽自動車枠から外れてしまう

「車検対応9mm」でも実測で枠を超えれば不正改造車になる

車検時だけ外す行為や両面テープ・マグネット式でのごまかしは非常に危険

合法的に楽しむなら構造変更(白ナンバー化)が最も確実で安全

捕まる不安を抱えながら走るよりも、構造変更を行って白ナンバー化し、堂々と公認車両としてカーライフを楽しむのが、今の時代の賢いジムニー乗りと言えるでしょう。ぜひ、正しい知識を持って、安全でカッコいいジムニー作りを楽しんでください。