ワゴンRのターボ車の見分け方は?型式やグレードでの判断方法を解説

ワゴンRのターボ車の見分け方は?型式やグレードでの判断方法を解説
SUZUKI公式

ワゴンRのターボ車の見分け方に悩んでいる方の中には、「自分の車がターボ付きかどうか知りたい」「中古で購入予定だけど、グレードの違いがよくわからない」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

ワゴンRは軽自動車として非常に人気のあるモデルであり、歴代のシリーズにはターボ付きとターボなしが混在しています。特に「スティングレー」や「mh21s」「mh23s」などの過去モデルでは、同じ型式でもエンジン仕様が異なることがあるため注意が必要です。

この記事では、車検証を使ったターボの見分け方や、型式ごとの特徴、グレードの違いなどを丁寧に解説します。また、ワゴンRの中古を検討している方に向けて、失敗しない選び方のポイントも紹介しています。

ターボ車の性能やメリットを理解した上で、自分に合った1台を見つけるための参考にしていただければ幸いです。 

記事のポイント

  • ターボ付きとターボなしのワゴンRの違いがわかる
  • グレードや型式からターボ車を見分ける方法が理解できる
  • 車検証を使った具体的な判別方法がわかる
  • 中古のワゴンRを選ぶ際の注意点が把握できる

ワゴンRのターボ車の見分け方の基本ガイド

ワゴンRのターボ車の見分け方の基本ガイド
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  • ターボが付いているグレードを一覧で確認
  • 車検証での見分け方
  • ターボとターボなしの違いは?
  • 軽自動車のターボ付きの見分け方
  • ワゴンR スティングレーのターボ車の型式
  • スティングレーのターボなしは存在する?
  • ワゴンRの主なスペックを紹介

ターボが付いているグレードを一覧で確認

ワゴンR ターボが付いているグレードを一覧で確認
軽自動車ナビ・イメージ

ワゴンRのターボ車は、いくつかのグレードに設定されていますが、どのグレードが該当するかを事前に把握しておくことで、購入や見分けの際に迷わずに済みます。

まず、現行モデル(2025年時点)においてターボが搭載されている主なグレードは以下の通りです。

  • スティングレー HYBRID T
  • カスタムZ HYBRID ZT

どちらもターボエンジンとマイルドハイブリッドを組み合わせた上位モデルであり、パワフルな走りと燃費性能を両立しています。スティングレー HYBRID Tはスポーティな外観と装備が特徴で、現行ではこの1グレードに集約されており、他にNA仕様は存在しません。一方、カスタムZ HYBRID ZTは、上品なデザインを好む層に向けたモデルとして展開されています。

過去の型式にもターボ仕様は存在します。以下は代表的なものです。

  • MH21S(2003~2008年):RR、FT、FX-Tなどにターボ設定あり
  • MH23S(2008~2012年):スティングレーT、FX-Tなどがターボモデル
  • MH34S/MH44S(2012~2017年):スティングレーTがターボ搭載
  • MH35S/MH55S(2017~2022年):スティングレー HYBRID Tが該当

つまり、グレード名に「T」「ZT」「FT」「DI」「RR」などの表記がある場合は、ターボ車の可能性が高くなります。

ただし、中古市場では年式やマイナーチェンジの影響でグレード構成が異なる場合があります。購入時は車検証や販売ページの「エンジン型式」や「グレード名」を必ず確認してください。

このように、ワゴンRのターボ車は時代ごとに明確なグレードが設定されていますので、一覧で整理しておくと非常に便利です。 

車検証での見分け方

ワゴンR 車検証での見分け方
軽自動車ナビ・イメージ

ワゴンRがターボ車かどうかを確実に見分けたいときは、車検証の内容を確認するのが有効です。見た目や装備では判断しにくい場合でも、書類をチェックすればエンジンの種類がはっきりわかります。

注目すべきポイントは、「原動機の型式」と「型式」の2つの欄です。
まず「原動機の型式」は、エンジンの種類を示しています。ワゴンRのターボ車であれば、次のような記載が見られます。

  • R06A(ターボ付き)
  • R06A インタークーラーターボ
  • K6A(ターボ仕様)

ただし、R06AやK6AはNA(自然吸気)エンジンにも使われているため、文字だけでは判断が難しいことがあります。補足として、販売資料や諸元表で「インタークーラーターボ」などの記載があるかを確認するのが確実です。

さらに現行モデルでは、「型式」の欄も判断材料になります。
2022年以降に販売されているスティングレー HYBRID TおよびカスタムZ HYBRID ZTは、どちらも型式が「4AA-MH55S」です。これはターボエンジン+マイルドハイブリッドを搭載した車両に共通の表記となっています。

一方で、NA(自然吸気)仕様のHYBRID ZX(カスタムZ)も同じ型式「4AA-MH55S」が使われているため、型式だけでターボかどうかを完全に見分けるのは困難です。このような場合は、車検証とあわせて車両グレード名やカタログの仕様欄を参照することで、より正確に判断できます。

つまり、車検証でターボの有無を調べるには「原動機の型式」と「型式」を両方確認し、必要に応じてグレード名とも照らし合わせることが大切です。これにより、外観に頼らず確実な判別が可能になります。 

ターボとターボなしの違いは?

ワゴンR ターボとターボなしの違いは?
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ターボ付きとターボなし(NA:自然吸気)の違いは、エンジンの構造と走行性能に大きく関係しています。両者の特徴を知っておくことで、自分に合った車選びがしやすくなります。

まず、ターボエンジンは「過給機」と呼ばれる装置を使って、エンジンに強制的に空気を送り込む仕組みになっています。これによって、同じ排気量でもより多くの空気と燃料を燃焼させ、エンジン出力を高めることが可能になります。坂道や高速道路での加速に強く、パワフルな走りを求める方に向いています。

一方で、NA(自然吸気)エンジンは、エンジンが自然に吸い込む空気の量で燃焼を行うため、構造がシンプルで整備性に優れています。加速は穏やかで、街乗り中心の使い方や燃費を重視する方に向いています。また、過給機がないぶん、長期的には故障リスクがやや低めです。

ここで、それぞれの違いを簡単に整理してみましょう。

特徴ターボありターボなし(NA)
加速力強い(力強い)穏やか
燃費傾向条件によって悪化も安定しやすい
メンテナンス性構造が複雑シンプルで扱いやすい
エンジン音ターボ特有の音静かで自然な音

ただし、最近のターボ車は燃費性能も改善されており、従来のような「燃費が悪い」というイメージは薄れつつあります。

このように、ターボとターボなしには明確な違いがあります。どちらが優れているというよりも、使い方や好みによって向き不向きがあるということを覚えておくとよいでしょう。 

軽自動車のターボ付きの見分け方

ワゴンR 軽自動車のターボ付きの見分け方
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軽自動車がターボ付きかどうかを見分ける方法はいくつかあります。これはワゴンRに限らず、他の軽自動車にも共通して使える判断ポイントです。

まず、グレード名に注目する方法があります。車名やグレードに「T」「ターボ」「RS」「カスタム」「スポーツ」などの単語が含まれている場合、それはターボエンジンが搭載されている可能性が高くなります。とくにスズキ、ダイハツ、ホンダなどのメーカーは、このような名称を使って差別化を図っている傾向があります。

次に、車両のエンブレムやリアバッジも見分けの手がかりになります。一部の車種では「TURBO」「インタークーラーターボ」といった表示がリアゲートなどに貼られていることがあります。ただし、近年はデザインを重視して、あえてバッジを付けないケースも増えているため、これだけでの判断はやや不確実です。

さらに、ボンネットの中を見ればインタークーラーの有無で判断できます。エンジンの上に銀色の放熱フィンのような部品が付いていれば、それはインタークーラーであり、ターボ車であることが分かります。これは整備工場やディーラーで確認してもらうと確実です。

また、車検証に記載されている「原動機の型式」や「型式」を確認するのも有効です。具体的な型式名がわかれば、メーカーのカタログや公式サイトで仕様を調べることができます。型式が同じでもグレードが違えばターボの有無も異なる場合があるため、グレード名とセットで確認することが重要です

このように、軽自動車のターボ見分けは「名称」「外観」「エンジン」「書類」の4つを押さえることで、比較的スムーズに行えます。特に中古車を選ぶ際には、これらの情報をもとに慎重にチェックするようにしましょう。 

ワゴンR スティングレーのターボ車の型式

ワゴンR スティングレーのターボ車の型式
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ワゴンR スティングレーがターボ車かどうかを調べたい場合、「型式」の見方を知っておくと非常に役立ちます。これは車検証やメーカーの仕様表に記載されているもので、エンジンやモデル年式を識別するための情報です。

スティングレーの型式は年式やグレードによって異なりますが、ターボ搭載モデルには特定の型式が使われている傾向があります。以下は、ターボ車に使われていた主な型式です。

  • MH22S(2007〜2008年):スティングレーTなどにターボ搭載
  • MH23S(2008〜2012年):スティングレーT、スティングレーDIが該当
  • MH34S / MH44S(2012〜2017年):スティングレーTにターボあり
  • MH55S / MH35S(2017〜2022年):スティングレー HYBRID Tがターボ仕様
  • MH95S / MH85S(2022年以降):現行型、HYBRID Tにターボ搭載
  • 型式表記例:4AA-MH55S(現行ターボ車共通)

ここで注意したいのは、型式だけでターボかどうかを100%判別できるわけではないという点です。なぜなら、同じ「MH55S」でもNA仕様のグレード(例:HYBRID X)に使われることがあるからです。そのため、型式と合わせて「グレード名」も確認することが必要です

例えば、車検証に「型式:4AA-MH55S」「グレード:HYBRID T」とあれば、これはターボ搭載のスティングレーで間違いありません。

また、エンジン型式が「R06Aターボ」や「インタークーラー付き」となっていれば、ターボ車であることの裏付けになります。

このように、スティングレーのターボ車を見分けるには「型式」だけでなく「グレード名」や「原動機の型式」といった情報を総合的に見ることが大切です。特に中古車購入時には、書類をもとにしっかり確認しておくと安心です。 

スティングレーのターボなしは存在する?

ワゴンR スティングレーのターボなしは存在する?
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ワゴンR スティングレーには、ターボが搭載されていないモデルも存在します。すべてのスティングレーがターボ仕様というわけではないため、誤解しないように注意が必要です。

過去のモデルを見てみると、スティングレーにはNA(自然吸気)エンジン仕様のグレードが複数ラインアップされていました。代表的なものは以下の通りです。

  • MH22S(2007〜2008年):スティングレーXはNA仕様
  • MH23S(2008〜2012年):スティングレーXやスティングレーLにNAモデルあり
  • MH34S / MH44S(2012〜2017年):スティングレーXがNA、スティングレーTがターボ
  • MH55S / MH35S(2017〜2022年):HYBRID XがNAエンジン搭載

このように、年式によっては「スティングレー=ターボ」とは限らず、見た目は似ていても中身は大きく異なる場合があります。

ただし、現行型(2022年以降のMH85S / MH95S)では事情が変わっています。現在のスティングレーはグレードが一本化されており、設定されているのはHYBRID T(ターボ搭載)のみです。つまり、現行スティングレーにNAモデルは存在しません

このため、今のスティングレーを購入しようとしている場合は、ターボ車しか選べないということになります。逆に、NAエンジンのスティングレーを希望する場合は、中古市場で過去モデルを探す必要があります。

まとめると、スティングレーには時期によってNA車が存在したが、現行モデルはすべてターボ車という構成になっています。購入前には、年式やグレード名をしっかり確認しておきましょう。 

ワゴンRの主なスペックを紹介

ワゴンRの主なスペックを紹介
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ワゴンRのターボ付き&ターボなしの主なモデルを以下の表にまとめています。

グレード 型式(例) エンジン型式 駆動方式 排気量(cc) 最高出力 最大トルク 燃費(WLTCモード) 新車価格(税込)
HYBRID FX‑S(2WD・CVT) MH95S R06D(NA) 2WD 657 49PS/6,500rpm 5.9kgf・m/5,000rpm 25.2km/L 約1,463,000円~
カスタムZ HYBRID ZX(2WD・CVT) MH95S R06D(NA) 2WD 657 49PS/6,500rpm 5.9kgf・m/5,000rpm 25.2km/L 約1,551,000円~
カスタムZ HYBRID ZT(2WD・CVT) MH95S R06A(ターボ) 2WD 658 64PS/6,000rpm 10.0kgf・m/3,000rpm 22.5km/L 約1,672,000円~
スティングレー HYBRID T(2WD・CVT) MH55S R06A(ターボ) 2WD 658 64PS/6,000rpm 10.0kgf・m/3,000rpm 22.5km/L 約1,765,500円~
スティングレー HYBRID T(4WD・CVT) MH55S R06A(ターボ) 4WD 658 64PS/6,000rpm 10.0kgf・m/3,000rpm 20.9km/L 約1,888,700円~

※ SUZUKI公式などから引用しています。

ワゴンRのターボ車の見分け方を世代別に解説

ワゴンRのターボ車の見分け方を世代別に解説
SUZUKI公式
  • mh21sのターボ車の見分け方の注意点
  • mh23sのターボ付きの見分け方の違い
  • スティングレーのターボ付きの特徴とは?
  • スティングレーのターボ付きの見分け方ガイド
  • 中古を選ぶときのコツ
  • ワゴンRとスティングレーのターボ車の違いは?
  • ワゴンRのターボ車の見分け方の総まとめガイド

mh21sのターボ車の見分け方の注意点

ワゴンR mh21sのターボ車の見分け方の注意点
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ワゴンR MH21S型は、2003年から2008年頃まで販売されていたモデルで、ターボ付きとNA(自然吸気)の両方が存在します。そのため、見た目だけでは違いが分かりづらく、ターボかどうかを正しく見分けるにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

まず注目したいのはグレード名です。MH21Sのターボ付きグレードとしては「RR」「FT」「FX-T」などがあります。これらは当時のスポーツ寄りグレードで、ターボエンジンが搭載されていました。一方、「FA」「FX」などのベーシックグレードには、基本的にターボは付いていません。

また、車検証の「原動機の型式」欄を見ることも重要です。このモデルに使われているK6Aエンジンにはターボ仕様とNA仕様の両方があるため、単に「K6A」と書かれているだけでは判断がつかない場合があります。販売店やメーカー資料で、型式がターボ仕様であるかを照らし合わせるのが確実です。

加えて、ボンネット内のエンジンルームを確認する方法も有効です。エンジン上に金属製のインタークーラーが載っている場合、それはターボ車の証拠です。ラジエーターの上側やエンジンの真上に設置されていることが多いため、現車確認ができる場合にはチェックしておきましょう。

さらに、内装の装備や外観の違いから判断できることもあります。ターボ車には、タコメーター付きメーター、スポーツシート、フォグランプ、アルミホイールなどが装備されていることが一般的です。グレードによって細かな差異があるため、カタログと照らして確認することをおすすめします。

このように、MH21Sでは「型式だけでは判断できない」「見た目が似ている」などの注意点が多いため、複数の情報を組み合わせて見分けることが大切です。特に中古車を選ぶ際には、信頼できる情報源で仕様を確認するようにしましょう。 

mh23sのターボ付きの見分け方の違い

ワゴンR mh23sのターボ付きの見分け方の違い
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ワゴンR MH23S型(2008年〜2012年)は、デザインや装備が大きく進化した世代で、同じ型式でもターボ仕様とNA(自然吸気)仕様が混在しています。そのため、ターボかどうかを正確に見極めるには、いくつかのポイントを丁寧に確認することが重要です。

最初に注目すべきはグレード名です。MH23Sでは「スティングレーT」や「スティングレーDI」といったグレードにターボが搭載されていました。特にDIグレードは高出力型のターボで、走行性能を重視するユーザー向けに作られています。また、「FX-T」という名称のモデルにもターボが採用されており、これも見分ける上でのヒントになります。

一方で、「スティングレーX」や「FX」「FA」といったグレードはターボを搭載していないNA仕様です。見た目が似ているため、バッジや外観だけで判断すると間違えてしまう可能性があります。

車検証の「原動機の型式」欄を見るのも一つの方法です。MH23Sでは「K6A型エンジン」が使われており、これにはターボ仕様とNA仕様の両方があります。表記が同じでも内容が異なるため、エンジン型式だけでは完全な判断は難しいですが、追加情報と組み合わせれば有力な手がかりになります。

さらに、実車確認ができる場合には、ボンネットを開けてエンジンの上にインタークーラーがあるかをチェックする方法も有効です。金属製の冷却装置がエンジン上部やラジエーター付近に見える場合、それはターボ車の特徴です。

また、スティングレーTなどのターボモデルには、タコメーターや専用グリル、フォグランプ、アルミホイールなどが標準装備されていることが多く、内外装の差も見分けの手がかりになります。ただし、NA車にも一部オプションでこれらが付いているケースがあるため、装備だけで即断しないよう注意が必要です。

このように、MH23S型のターボ車を見分けるには、グレード名、車検証の記載内容、エンジンルームの構造、装備内容を総合的に確認する必要があります。複数の情報を照らし合わせることで、正確に判断することができるでしょう。 

スティングレーのターボ付きの特徴とは?

ワゴンR スティングレーのターボ付きの特徴とは?
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ワゴンR スティングレーのターボ車は、軽自動車でありながらパワフルな走行性能と個性的なデザインを両立させたモデルです。標準のワゴンRとは異なる方向性を持ち、スポーティさや上質感を求める層に支持されています。

まず、最も大きな特徴はターボエンジンによる力強い加速性能です。街乗りではもちろん、高速道路での合流や坂道走行でも余裕を感じられる点が魅力です。軽自動車の中でもパワーを求める人にとって、スティングレーのターボ仕様は頼もしい存在といえるでしょう。現行モデルでは、マイルドハイブリッドとターボエンジンを組み合わせた「HYBRID T」グレードに一本化されており、スムーズかつ力強い走行感が得られます。

次に注目したいのが外観デザインの違いです。スティングレーはもともとワゴンRの上級・カスタム路線として登場しており、ヘッドライトの形状やフロントグリル、エアロバンパーなどがよりシャープで洗練された印象を与えます。加えて、アルミホイールやLEDフォグランプなど、見た目でもターボ車らしい存在感を演出しています。

内装面でも、ターボ車にはタコメーター付きのスポーティなメーターや、ピアノブラック調のパネル、革巻きステアリングなどが備わっており、標準モデルよりも質感が高められています。走行時のフィーリングだけでなく、運転中の満足感も意識された設計になっています。

ただし、ターボ車は部品点数が多くなるため、NA車と比べるとメンテナンスコストがやや高くなる可能性があります。また、加速性能が高いぶんアクセルの踏み方次第で燃費が悪化しやすいという面もあるため、日常的に燃費重視の運転をしたい方には注意が必要です。

このように、ワゴンR スティングレーのターボモデルは、走り・見た目・装備のいずれも高いレベルに仕上げられており、軽自動車でも“ワンランク上”を求める方に最適な選択肢となっています。用途や好みに合わせて、NAモデルとしっかり比較して選ぶのがポイントです。 

スティングレーのターボ付きの見分け方ガイド

ワゴンR スティングレーのターボ付きの見分け方ガイド
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ワゴンR スティングレーがターボ車かどうかを見分けたいときには、いくつかの確認ポイントを押さえておくとスムーズに判断できます。グレードや型式、装備などからターボの有無を特定できるため、購入前や現車確認の際に役立ちます。

まず最も確実なのはグレード名の確認です。スティングレーにはターボ付きとNA(自然吸気)仕様の両方が存在しますが、グレード名によって大きく区別されています。たとえば「スティングレーT」「DI」「HYBRID T」といったグレード名がついているものはターボ車です。一方で、「スティングレーX」や「HYBRID X」といった名称の場合はNAエンジンが搭載されています。

次に確認しておきたいのが車検証に記載されている「型式」や「原動機の型式」です。現行モデルの場合、「4AA-MH55S」という型式であれば、スティングレー HYBRID T(=ターボ車)である可能性があります。ただし、型式だけではNA車と共通のケースもあるため、グレード名との照合が必要になります。エンジン欄に「R06A ターボ」や「インタークーラーターボ」と明記されていれば、ほぼ間違いなくターボ仕様です。

さらに、外観や装備の特徴も判断材料になります。ターボ車には専用のエアロバンパー、LEDフォグランプ、アルミホイール、そしてタコメーター付きのメーターなどが備わっていることが多いです。とくにスティングレーの上位グレードでは、内装にピアノブラック加飾や本革巻きステアリングなどが採用されており、スポーティかつ高級感のある印象を与えます。

もうひとつ、エンジンルームのチェックも有効です。ターボ車にはインタークーラーが搭載されているため、エンジン上に銀色の冷却装置が見える場合、それが目印になります。現車確認ができるなら、ボンネットを開けて直接見るのが確実です。

このように、スティングレーのターボモデルは、グレード名・車検証の記載内容・装備・エンジン構造といった複数の視点から見分けることが可能です。とくに中古車市場ではグレード名が曖昧になっている場合もあるため、書類や実車を丁寧に確認するようにしましょう。 

中古を選ぶときのコツ

ワゴンR 中古を選ぶときのコツ
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ワゴンRのターボ付き中古車を選ぶ際には、見た目や価格だけで判断するのではなく、エンジンの状態やグレード、整備履歴など複数の視点から確認することが重要です。特にターボ車は構造が複雑で、メンテナンスの履歴や使用状況によって状態に大きな差が出ることがあります。

まず、確認しておきたいのは本当にターボ付きかどうかです。中古車販売サイトや現車での表示では「ターボあり」と記載されていても、実際にはNA(自然吸気)車だったというケースもゼロではありません。グレード名に「T」「ZT」「スティングレーT」「FX-T」などが含まれているか、エンジン型式が「R06Aターボ」や「K6Aターボ」かどうかを確かめるようにしましょう。

次に重視したいのが整備記録の有無とその内容です。ターボエンジンは、定期的なオイル交換や適切なメンテナンスがされていないと、加給機の劣化や不具合につながるリスクがあります。点検記録簿や整備明細を確認し、過去にどのような整備が行われてきたのかを把握しておくと安心です。

また、走行距離だけで判断しないことも大切です。ターボ車は短距離走行の繰り返しやエンジンの高回転使用によって部品が早く劣化することがあります。仮に走行距離が少なくても、エンジン音や振動に異常がないか、オイル漏れがないかなど、現車をしっかり確認しておくことが求められます。

さらに、年式とグレードのバランスも意識しましょう。古いターボ車であっても装備が充実している場合が多いため、「走り」と「快適さ」の両立を重視したい人には適しています。ただし、年式が古くなると補修部品の入手が難しくなったり、燃費性能が現行モデルより劣る傾向がある点にも注意が必要です。

最後に、信頼できる販売店や中古車情報サイトを利用することも、中古ターボ車選びでは大きなポイントです。保証の有無、試乗の可否、第三者機関の検査結果が提示されているかなども比較しながら検討すると、より安全な選択ができます。

このように、ワゴンRのターボ中古車を選ぶ際には、グレード名、整備履歴、現車の状態、販売店の信頼性を総合的に確認することが重要です。焦らず丁寧に見極めることで、長く満足できる一台に出会いやすくなります。 

ワゴンRとスティングレーのターボ車の違いは?

ワゴンRとスティングレーのターボ車の違いは?
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ワゴンRとスティングレーは、どちらもスズキが展開する軽自動車ですが、ターボ車における違いには明確なポイントがあります。両車は基本構造を共有しながらも、設計思想や装備、ターゲット層に違いがあるため、購入時には用途や好みに合わせて選ぶことが重要です。

まず、外観デザインの違いが最もわかりやすい特徴です。スティングレーはワゴンRの派生モデルとして誕生し、スポーティで洗練されたスタイルが特徴です。フロントグリルやヘッドライトの形状が鋭く、ボディ全体にシャープな印象を与えるデザインが採用されています。一方、ワゴンRのターボ車は、より親しみやすくカジュアルな見た目で、万人向けの印象があります。

次に注目すべきは装備と内装の違いです。スティングレーのターボ車には、タコメーター付きメーター、LEDフォグランプ、本革巻きステアリング、ピアノブラック調パネルなど、上質な装備が盛り込まれています。これにより、運転中の視覚的・触感的な満足度が高まる設計となっています。一方で、ワゴンRのターボ仕様は装備がやや控えめで、機能性を重視した実用的な仕上がりが特徴です。

また、グレード構成やターボ搭載の方針にも違いがあります。現行モデルでは、スティングレーは「HYBRID T」1本に集約されており、ターボ付きでの提供のみとなっています。対して、ワゴンRにはNA仕様(HYBRID FX-Sなど)とともに、ターボ仕様の「カスタムZ HYBRID ZT」も用意されています。つまり、ワゴンRのほうが選択肢が幅広い構成になっています。

走行性能に大きな差はありませんが、スティングレーはややスポーティな味付けがされており、軽快な加速感とシャープなハンドリングを好む方には相性が良いといえます。ワゴンRは乗り心地のやわらかさや実用性を意識した設定となっており、日常使いに特化した印象です。

このように、ワゴンRとスティングレーのターボ車は、「見た目」「装備」「方向性」に明確な違いがあります。どちらが優れているというよりも、自分の重視するポイントに合わせて選ぶことが失敗しないコツです。見た目や装備にこだわりたいならスティングレー、価格や実用性を重視するならワゴンRという選び方がわかりやすいでしょう。 

ワゴンRのターボ車の見分け方の総まとめガイド

記事のポイントをまとめます。

  • グレード名に「T」「ZT」「FT」「RR」などがあればターボ車の可能性が高い
  • 車検証の「原動機の型式」にR06AターボやK6Aターボの記載があると判断材料になる
  • 車検証の「型式」とグレード名をセットで確認することで精度が上がる
  • 現行スティングレーHYBRID TとカスタムZ HYBRID ZTはどちらもターボ付き
  • 過去モデルMH21SやMH23Sでもターボグレードは存在していた
  • 型式「4AA-MH55S」は現行ターボ車で共通して使われているがNA車も存在する
  • スティングレーに現行ではNA仕様はなく、HYBRID Tのみが設定されている
  • エンジンルームにインタークーラーがある車両はターボ付きと判断できる
  • 外観ではリアに「TURBO」などのエンブレムが付いている場合がある
  • ターボ車は加速性能が高く、坂道や高速道路での走行に強い
  • NA(自然吸気)エンジンは構造がシンプルで燃費やメンテナンス性に優れる
  • 軽自動車全体でもグレード名や装備でターボの有無を判別可能
  • MH21S型の見分けではグレード・エンジン型式・装備の総合確認が必要
  • MH23SではスティングレーTやFX-Tがターボ車として展開されていた
  • 中古車選びでは車検証・整備記録・外観・現車確認を徹底することが重要